【心理士が解説】発達障害のある子どもの苦手なことを得意なことに変換

発達障害の苦手を得意に大変換

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今回の記事では、

発達障害のある子どもの苦手なことを得意なことに変換する方法

について詳しく説明します。

発達障害のあるお子さんを育てていると、どうしてもその子の苦手な面ばかり目が向きがちになってしまいます。

そうした苦手なことを得意なことに捉え直すことが大切です。

それだけで、親は気持ちに余裕が出てきて、子どもに優しく接することができるようになります。

そこで、今回は、

  • 発達障害の子どもの得意なことに目を向けたい!
  • 親として気持ちに余裕を持って子育てをしたい!
  • 親の考え方を変えるためにはどうしたらいい?

といった疑問や質問に答えていきます。

発達障害のあるお子さんの子育てでお悩みの方は、是非参考にしてください。

ゆう

それでは、早速説明していきます!

目次

発達障害の種類

種類

はじめに、発達障害の種類について押さえておきます。

発達障害は、いくつか種類があります。

代表的な種類は次の3種類です。

発達障害の種類
  • 自閉スペクトラム症(ASD)
  • 注意欠如多動症(AD/HD)
  • 学習障害(LD)
ゆう

発達障害の種類を説明するときには、これらに知的障害を加える考え方もあります。

自閉スペクトラム症(ASD)

1つ目は、自閉スペクトラム症です。

ASDとも言います。

ASDの特徴は次のとおりです。

自閉スペクトラム症の特徴

コミュニケーションの難しさ:言葉や視線、表情、身振りなどを用いて相互的にやりとりをしたり、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりすることが苦手など。
こだわりの強さ:特定のことに強い関心をもっていたり、こだわりが強かったりするなど。
感覚の過敏さ:五感の過敏さ(蛍光灯の光が苦手。素足で砂を踏むことが苦手など)

注意欠如多動症(AD/HD)

2つ目は、注意欠如多動症です。

ADHDとも言います。

ADHDの特徴は次のとおりです。

AD/HDの特徴

不注意:活動に集中できない、気が散りやすい、物をなくしやすい、順序立てて活動に取り組めないなど。
多動-衝動性:じっとしていられない、静かに遊べない、待つことが苦手で他人のじゃまをしてしまうなど。

学習障害(LD)

3つ目は、学習障害です。

LDとも言います。

LDの特徴は、「読み」や「書き」などの特定の力が一つ、又は、一つ以上極端に苦手なものです。

LDの特徴

読み:文章を正確に読み、理解する力。
書き:文字を正確に書いたり、道筋立てて文章を作成したりする力
聞く:他人の話を正確に聞き取って理解する力。
話し:伝えたいことを正確に言葉にして伝える力。
計算:暗算や筆算をする力。数の概念を理解する力。
推論:結果から原因を推し量る力。

苦手なことを得意なことに変換

変換

発達障害のある子どもの苦手なことを得意なことに変換する方法について説明していきます。

発達障害では、先ほど紹介したように、苦手なことが特徴として挙げられることが多いです。

しかし、そうした苦手なことは、親の考え方や捉え方を変えれば得意なこととして受け止められるようになります。

ASDとADHDのそれぞれの苦手なことを、どのような得意なことに変換できるか解説していきます。

ゆう

それぞれ見ていきましょう!

ASD(自閉スペクトラム症)

ASDの苦手なことを得意なことに変換していきます。

下の表では、左に「苦手なこと」を書いており、その右に「得意なこと」に変換した内容を示しています。

苦手なこと得意なこと
細かいところに注意する直感的で柔軟な対処
注意を維持する切り替えが早い
順序立てて活動する新しいアイディアを出す
静かにしている積極的なコミュニケーション
じっとしているエネルギッシュな活動
相手の話を最後まで聞く素早い反応
ADHDの苦手なことを得意なことに変換

ADHD(注意欠如多動症)

ADHDの苦手なことを得意なことに変換していきます。

先ほどと同じように、左に「得意なこと」を書いており、その右に「得意なこと」に変換した内容を示しています。

苦手なこと得意なこと
いつもと違う/初めてのこと慣れていること
抽象的/曖昧なこと具体的/明確なこと
耳で聞くこと(聴覚)目で見ること(視覚)
終わりが見えないこと見通しが持てること
応用すること今、ここにあること
切り替えること一つのことに集中すること
ASDの苦手なことを得意なことに変換

リフレーミング

最後に、リフレーミングについて説明します。

リフレーミングとは、出来事の見方を変えて、受け取り方や意味づけを変えることです。

発達障害の子どもの言動を見て、それを残念に思ってしまったり、かわいそうに思ったりしても何も解決しません。

そうしたときには、子どもの言動について、受け取り方や意味づけを良い方向に変えられるようになれば、親としても落ち込まないでいられるでしょう。

具体的には、次のような感じです。

リフレーミング前

ADHDの子どもが、家の中でじっとしていられずに暴れ回っている。それを見て、「どうして他の子のように落ち着いていられないのか」と思って、落ち込んだ。

リフレーミング前

ADHDの子どもが、家の中でじっとしていられずに暴れ回っている。それを見て、「今日も他の子よりも元気でよかった」と思って、嬉しい気持ちになった。

リフレーミングを上手にできるようになると、それまで落ち込んでいた気持ちも、嬉しい気持ちに変換することができるようになります。

それだけで、親としても気持ちに余裕が出てきて、子どもに優しく接してあげられるようになります。

リフレーミングについて詳しく知りたい方やリフレーミング一覧については以下の記事を参考にしてください。

まとめ

今回は、発達障害のある子どもの苦手なことを得意なことに変換する方法について説明しました。

発達障害で苦手なことに目がついてしまうかもしれませんが、その苦手なことの裏には得意なことがあります。

そうした得意なことに目を向けて、子どもの得意を伸ばしていきましょう!

もしも勉強などで苦手なことがあれば、次の記事で紹介しているような文房具を揃えてあげると良いでしょう。

ご相談やご質問がある場合は、お気軽にお問い合わせまでご連絡ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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