コアビリーフとは?思い込みが自分を縛る仕組みと緩め方

不毛なコアビリーフの緩め方

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

「どうしてまた同じことで落ち込んでしまうんだろう」
「がんばっているのに、なぜか自分を責めることが止まらない」

そんなふうに感じたことはありませんか。私自身、公認心理師として多くの方のお話を聞いてきた中で、「ずっと繰り返してしまう悩みの根っこには、コアビリーフという思い込みがある」と気づかされてきました。

この記事では、コアビリーフとは何かという基本から、なぜ手放しにくいのか、そして日常の中でできる緩め方まで、一緒に考えていきたいと思います。

📖 こんな方に読んでほしい記事です

  • つい「もっとがんばらなきゃ」「私がダメだから」と自分を責めてしまう方
  • 同じパターンで悩むことが繰り返されていて、なぜか分からない方
  • 子育てや仕事に追われながら、なんとなく生きづらさを感じている方
  • 思い込みを手放したいけれど、どうすればいいか分からない方
ゆう

この記事は、安藤俊介先生の「なぜ日本人は怒りやすくなったのか?」を参考にしています

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング
目次

コアビリーフとは何か

コアビリーフとは、幼少期からの経験を通じて無意識に形成された「自分や世界に対する根本的な信念」のことです。

「私は価値がない」「人に迷惑をかけてはいけない」「努力しないと認められない」——こうした思い込みは、過去の体験や親の言葉、社会の価値観から少しずつ作られます。そして気づかないうちに「当たり前のこと」として、私たちの思考の前提になっていきます。

コアビリーフは英語の「core(核)」と「belief(信念)」を合わせた言葉で、日本語では「中核信念」とも呼ばれます。心理療法の分野では、認知行動療法の理論でも中心的な概念として扱われています。

あなたが何かに強く反応してしまうとき、その背景にはたいてい、長い時間をかけて積み上げられたコアビリーフがあります。

コアビリーフの具体例

コアビリーフは「〜べき」「〜はず」「普通は〜」「当たり前」といった言葉で表れることが多いです。代表的なものを挙げます。

不毛なコアビリーフになり得るものの例

  • 努力は必ず報われる
  • みんなと仲良くしなければならない
  • 諦めてはならない
  • 親の期待に応じなければならない
  • 人から認められなければならない
  • 仕事を優先させなければならない
  • 結婚しなければならない
  • 親の世話をしなければならない

出典:安藤俊介「なぜ日本人は怒りやすくなったのか?」(一部抜粋)

大切なのは、これらが「誰にとっても不毛」というわけではないことです。信念を強く信じすぎてしまい、自分も周りの人も誰もが幸せにならないときに、不毛なコアビリーフになります。

ゆう

「べき思考」に気づいたとき、それがコアビリーフのサインかもしれません。

なぜ不毛なコアビリーフを手放せないのか

「分かっているのに、どうしても変えられない」——そう感じたことはありませんか。コアビリーフが手放しにくいのは、意志が弱いからでも、考え方がおかしいからでもありません。次の3つの理由があります。

①「当たり前」として無意識に根付いている

コアビリーフは長い時間をかけて形成され、無意識のうちに思考の前提になっています。「私はダメだ」「もっと努力しなければ」という考えが浮かんでも、それを疑うことなく「当たり前のこと」として受け入れてしまいがちです。

幼少期から身についた信念は、大人になっても自動的に働き続けます。「こう考えるのがふつうだ」と思い込んでいるため、そもそも「問い直す」という発想が生まれにくいのです。

②心理的な「安全基地」になっている

不毛なコアビリーフは苦しみを生む一方で、心理的な安全基地の役割を果たすこともあります。

たとえば、「努力しなければ価値がない」という思い込みを持つ人は、努力することで「私は大丈夫」と安心できます。「人に頼ってはいけない」という思い込みがある人は、一人で抱え込むことで「迷惑をかけていない」と安心できるのです。

苦しいのに手放せないのは、その信念が自分を守る機能も持っているからです。これは意志の問題ではありません。

③過去にうまくいった経験がある

「完璧でなければならない」という思い込みを持つ人が、徹底的に準備したことで試験や仕事で成果を出した経験があると、「この考え方のおかげだ」と信じるようになります。

環境や状況が変わっても同じコアビリーフにしがみつくと、柔軟な対応ができなくなりストレスが増えることがあります。成功体験のある信念は、特に手放しにくいのです。

これはあくまで一般化した事例ですが、40代のAさん(仮名)は「手を抜いたら認められない」という信念を持って仕事を続けてきました。子育てが始まって以降も同じペースで完璧を求め続けた結果、慢性的な疲弊感を抱えるようになりました。「過去に通用した方法が、今の自分には合わなくなっている」という気づきが、コアビリーフを緩める第一歩でした。

不毛なコアビリーフを少しずつ緩める方法

コアビリーフは「手放す」というより「緩める」というイメージが合っています。一度で変えようとしなくていい。「気づく→試す→緩める」という小さなプロセスを繰り返していくことが大切です。

①自分のコアビリーフに「気づく」

まず、自分がどんな場面で強く反応するかを振り返ることから始めます。怒り・焦り・罪悪感・落ち込みを強く感じるとき、その裏にコアビリーフが隠れていることが多いです。

ひとつ試してほしいのは、「なぜそう思うのか?」を自分に問いかける習慣を持つことです。

💬 気づくための自問の例

  • 「なぜ私はこの場面でこんなに落ち込むのだろう?」
  • 「この”〜べき”という考え、いつから持っているんだろう?」
  • 「この信念がなかったら、私はどう感じるだろう?」

②具体的なコアビリーフを一つずつ問い直す

気づいたコアビリーフに対して、「本当にそうだろうか?」と問い直すことを試してみてください。以下は、よく見られるコアビリーフと、その問い直しの例です。

コアビリーフ問い直しの視点
努力は必ず報われる報われないこともある。だからといって、誰が悪いわけでもない。
みんなと仲良くしなければ全員から好かれる必要はない。うまくいかない関係もある。
人から認められなければならない人からの評価が、自分の価値を決めるわけではない。
諦めてはならない諦めることは、負けでも逃げでもない。選択を変えるだけのこと。
親の期待に応えなければ自分の人生は自分のもの。自分が幸せに生きることが親孝行にもなる。
仕事を優先させなければ優先させるべきは、仕事ではなく自分の人生。
離婚してはならない離婚は失敗ではない。選択を変えるだけのこと。
親の世話をしなければケンカしながら世話をするより、互いに距離を取るほうが幸せなこともある。
ゆう

「問い直し」は答えを出すためではなく、信念をほぐすための練習です。

③違う価値観に触れる

コアビリーフは自分の中では「当たり前」として根付いているため、一人で考えていると気づきにくいものです。自分とは違う考え方を持つ人の話を聞くことで、「そういう見方もあるのか」と視野が広がります。

大切なのは、違う価値観を「正しい・間違い」で判断しないことです。「そんな考え方もあるんだ」と、いったん受け止めてみるだけでいい。その感覚が、コアビリーフを緩めるきっかけになります。

④日記や書き出しで「外に出す」

頭の中だけで考えていると、思い込みはループしやすくなります。日記に書いたり、気持ちを紙に書き出したりすることで、自分の思考を客観的に見やすくなります。

書く行為は「思考の外在化」と呼ばれ、認知行動療法でも取り入れられている方法です。まずは気負わず、感じたことをそのまま書くところから始めてみてください。

⑤専門家と一緒に整理する

自分だけでは気づきにくいコアビリーフも、専門家との対話で整理しやすくなります。特に、長年繰り返してきた強い思い込みは、一人で向き合うと辛くなることがあります。

「変わらなきゃ」と焦るのではなく、「一緒に考えてもらう」というスタンスで相談することが、コアビリーフを緩める近道の一つです。

ひとりで抱え込まずに、話してみませんか

「誰に相談すればいい?」と迷ったときは、オンラインで専門家に話せる場所があります

共働き・子育て中の親が知っておきたいこと

仕事と育児を両立しながら、無意識に「もっとがんばらなきゃ」と自分を追い込んでいませんか。私自身も親として、この感覚は他人事ではないと感じています。

親のコアビリーフは子どもにも伝わりやすい

親の考え方や行動は、子どもに大きな影響を与えます。常に「がんばらなきゃ」と自分を追い込んでいる親の姿を見て、子どもも「努力しないと価値がない」と感じるようになることがあります。

逆に、親が自分自身を大切にしている姿を見せることで、子どもも「自分を大事にしていいんだ」と学んでいきます。自分をいたわることは、子どものためにもなります。

ゆう

完璧な親でなくていい。少しずつ緩めていく姿が子どもの安心につながります。

パートナーとのコアビリーフのすれ違いを知っておく

夫婦間でコアビリーフが違うと、価値観のぶつかり合いが起きやすくなります。「育児は母親が主体でやるべき」「家事は完璧にしないといけない」——こうした思い込みが双方にあると、どちらかに負担が偏りやすくなります。

「なぜそう思うのか」をお互いに話し合うことが、コアビリーフのすれ違いを乗り越えるきっかけになります。責め合うのではなく、「それぞれの前提を知る」という姿勢で話してみてください。

親が自分の感情と向き合うことについて、こちらの記事も参考にしてみてください。

まとめ

この記事では、コアビリーフの基本と、不毛なコアビリーフを少しずつ緩める方法についてお伝えしました。要点をまとめておきます。

📌 この記事のまとめ

  • コアビリーフとは、幼少期から形成された「自分や世界への根本的な信念」のこと
  • 不毛なコアビリーフは、安全基地の役割や成功体験があるため、簡単には手放せない
  • 手放すのではなく「緩める」イメージで、気づく→問い直す→試す を繰り返す
  • 日記・書き出し・違う価値観との接触が、日常でできる実践的な緩め方になる
  • 親のコアビリーフは子どもに伝わりやすい。自分をいたわることが子どもの安心にもつながる
  • 強い思い込みは一人で変えようとしなくていい。専門家との対話も選択肢の一つ

「気づいた」だけで、もう一歩踏み出せています。焦らず、ゆっくり、自分のペースで。

あなたのために、最初の一歩を

無料会員登録から、カウンセラーのプロフィールを眺めてみるだけでもOKです

ゆう
この記事を書いた人:ゆう
公認心理師(国家資格)
元 少年鑑別所 心理技官(18年)
現職:子ども家庭支援センター
3,000人以上の親子の相談、500件以上の心理検査の経験から、発達障害・不登校・子どもの問題行動でお悩みの保護者へ、「親自身が自分を責めなくていい」視点で記事をお届けしています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次