うららか相談室やかもみーるで、何度かカウンセリングを受けてみたけれど、「結局、何も変わっていない気がする」。そんな焦りや、もやもやした気持ちを抱えていませんか。
子どもの発達や不登校、行動のことで悩んで、自分のために相談を始めたはずなのに、回数を重ねるほど「これでいいのかな」と不安になることがあります。
私は公認心理師として、これまで3,000人以上の親子の相談に携わってきました。この記事では、「何回受けても変わらない」と感じたときに見直したい3つの視点を、公認心理師の立場からお伝えします。一人で抱え込まず、今のカウンセリングとの付き合い方を、一緒に整理していきましょう。
📖 こんな方に読んでほしい記事です
- オンラインカウンセリングを何回か受けたが、効果を感じられていない方
- このまま同じカウンセラーに相談を続けるべきか迷っている方
- 自分のために相談を始めたのに、子どもの話ばかりしてしまっていると感じる方
- カウンセリングをやめるべきか、続けるべきか判断がつかない方
「何回受けても変わらない」と感じたら、まず知ってほしいこと

うららか相談室やかもみーるで、数回カウンセリングを受けた後に「変わらない」と感じる方は、決して少なくありません。まずお伝えしたいのは、それはあなたの感じ方が間違っているわけでも、カウンセリングそのものが無意味というわけでもないということです。
ゆう「変わらない」には、いくつか理由があります
カウンセリングの効果の感じ方には個人差があり、何回目で実感できるかも人それぞれです。研究の中には、カウンセリングを重ねるうちに半数以上の方が効果を自覚し始める時期があるという報告もありますが、これはあくまで一つの目安に過ぎません。
「変わらない」と感じる背景には、主に次の3つの視点が関わっていることが多いです。
変わらないと感じるときに見直したい3つの視点
- 視点①:カウンセラーとの相性
- 視点②:話す内容が「子どものこと」ばかりになっていないか
- 視点③:効果を感じるタイミングは、人によって違う
一つずつ、丁寧に見ていきましょう。
視点①:カウンセラーとの相性、変えてもいいんです
カウンセリングは、医療のように「効く・効かない」で測れるものではありません。同じカウンセラーでも、合う方と合わない方がいるのが現実です。ご本人の聞き方や話し方の問題ではなく、人と人との相性の話です。
これはあくまで一般化した事例ですが、不登校のお子さんのことで悩んでいたBさんは、最初のカウンセラーとの面談で「うまく話せなかった」と感じていました。3回ほど続けても変化を感じられず、思い切って別のカウンセラーに変更したところ、「やっと自分の言葉で話せている」という感覚を持てたといいます。



合う人を探すプロセスも、相談の一部です
うららか相談室には、数百名のカウンセラーが登録されています。発達障害・不登校・思春期の子どもの悩みに詳しい方も多数いるため、条件で絞り込んで、別のカウンセラーを探し直すことができます。初めて利用する方には、満足保証サポートという制度もあります。
初回のカウンセリングが合わなかった場合、利用料金分のポイントが返還され、別のカウンセラーで使うことができる仕組みです。「合わなかったら終わり」ではなく、「合わなかったら次を試せる」という選択肢があることは、最初の一歩を軽くしてくれます。
補足:「変えること」は、相談をあきらめることではありません
1人目のカウンセラーで変化を感じられなかったとしても、それは相談すること自体が無意味だったという意味ではありません。
「合う人を探すプロセス」と捉えていただけると、少し気持ちが軽くなるかもしれません。
視点②:話す内容が「子どものこと」ばかりになっていませんか


保護者の方がカウンセリングを受けるとき、よくある変化が一つあります。それは、「自分のため」に始めたはずなのに、気づくと子どもの話ばかりしているという現象です。
子どもの発達や不登校、行動のことで悩んでいると、意識がどうしても子どもに向きがちです。「子どもをどうにかしないと」という思いが強いほど、カウンセリングの時間も子どもの状況報告で終わってしまうことがあります。



子どもの相談と、自分の相談は別々でいいんです
これはあくまで一般化した事例ですが、不登校のお子さんがいるCさんは、毎回のカウンセリングで「今週子どもがどうだったか」を報告することに時間を使っていました。あるとき、カウンセラーから「今日はCさん自身は、どんな気持ちで過ごしていましたか」と聞かれて、初めて自分の感情に目を向けたといいます。
子どものことを話すのが悪いわけではありません。ただ、その時間がすべてを占めてしまうと、「自分のための相談先」という本来の目的から少しずれてしまうことがあります。共働きで時間に追われている保護者ほど、この傾向が強くなりやすいと感じています。
子どもが寝た後の限られた時間でカウンセリングを受けると、頭の中はまだ子どものことでいっぱいで、つい報告から話し始めてしまうのです。「子どもの相談先」と「自分の相談先」を分けて考えてみることも、一つの整理の方法です。
補足:次回のカウンセリングで試してみたいこと
次のカウンセリングでは、「今日は子どもの話より先に、私自身の気持ちを話したい」と最初に伝えてみるのも一つの方法です。
カウンセラーにそう伝えることも、立派な「気づき」の一歩です。
視点③:効果を感じるタイミングは、人によって違う
「何回受けたら効果が出るのか」という問いに、明確な正解はありません。悩んできた期間や悩みの数によって、必要な時間は人それぞれだからです。研究の中には、カウンセリングを8回ほど重ねた頃から半数以上の方が効果を自覚し始め、回数を重ねるほどその割合が増えていくという報告があります。
現時点でこれを誰にでも当てはまる法則として証明する研究結果は出されていません。経験上、「最初の数回で結果を求めすぎない」ことが、続けるうえでの一つの心構えになると感じています。



1回で完璧な答えは、出なくて大丈夫です
むしろ興味深いのは、「1回のカウンセリングで効果を実感すると、そこで通うのをやめてしまう」という傾向も報告されていることです。これは、すっかり良くなったからやめるのか、目指すゴールのすり合わせが十分にできていなかったのか、判断が難しいところです。「変わらない」と感じている今の状態を、カウンセラーに直接伝えてみることも、効果を実感するための大切な一歩になります。
言いにくいと感じるかもしれませんが、その気持ち自体が、カウンセリングにおいて意味のある情報です。特に発達障害や不登校、子どもの問題行動といったテーマは、すぐに見通しが立つものではありません。子どもの状況自体が変化し続けるため、「カウンセリングの効果」と「子どもの状況」を同時に評価しようとすると、判断が難しくなります。
カウンセリングの効果は、子どもの状況がどう変わったかではなく、あなた自身の気持ちの持ち方や、物事の捉え方がどう変化したかで見ていくのが一つの目安になります。
💡 公認心理師から一言
「変わらない」と感じる気持ちを、そのままカウンセラーに伝えてみてください。
それを言葉にすること自体が、新しい気づきにつながることがあります。
カウンセリングを続けるか迷ったときのチェックポイント


ここまで3つの視点を見てきましたが、「結局、続けるべきかどうか」を考えるための整理もしておきましょう。
次のような状態であれば、続けながら工夫していくことで変化が見えてくる可能性があります。
続けながら工夫したい方のチェックポイント
- カウンセラーとの会話自体には、不快感がない
- 話したいことを、まだ十分に話しきれていないと感じる
- 「変わらない」と感じる気持ちを、まだカウンセラーに伝えていない
反対に、次のような状態であれば、カウンセラーの変更を検討してもよい一つの目安になります。
変更を検討してもよい方のチェックポイント
- カウンセラーに話すこと自体に、緊張や抵抗を感じ続けている
- 「変わらない」と伝えても、特に変化が見られない
- 話を聞いてもらえている感覚が、最初から持てていない
どちらに当てはまるかは、はっきり分かれるものではないかもしれません。迷ったときは、一度立ち止まって、自分がどちらに近いかを考えてみるだけでも、気持ちの整理につながります。
まとめ|変わらないと感じた時こそ、立ち止まって整理してみる
「何回受けても変わらない」と感じたときに見直したい3つの視点を、振り返ってみましょう。
📝 この記事の要点
- カウンセラーとの相性が合わないことは珍しくなく、変更してもいい
- うららか相談室には満足保証サポートがあり、最初の一歩のハードルを下げてくれる
- 話す内容が子どものことばかりになっていないか、振り返ってみる
- 「子どもの相談先」と「自分の相談先」を分けて考える視点も助けになる
- 効果を感じるタイミングは人それぞれで、最初の数回で結果を求めすぎなくていい
- 「変わらない」と感じる気持ちを、カウンセラーに伝えることも一つの気づきになる
カウンセリングは、すぐに答えが出るものではありません。今のあなたの「変わらない」という感覚も、相談を続けるうえでの大切な手がかりです。一人で抱え込まず、その気持ちをカウンセラーに、あるいは別のカウンセラーに、話してみてくださいね。



あなたの感じ方を、大切にしてください
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元 少年鑑別所 心理技官(18年)
現職:子ども家庭支援センター

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