この記事では、
共働き夫婦の育児家事
について詳しく説明していきます。
子育て中で共働きのみなさんは、夫婦で育児や家事をどのように分担していますか?
育児や家事の役割を決めているご夫婦が多いですよね
夫婦で育児と家事の役割を決めようとすると、多くのご家庭で、妻の負担が大きくなってしまい、その一方で夫の負担は少なくなり、片方に負担が偏ってしまいます。
その結果、不公平感が生じてしまうと、夫婦喧嘩の原因にもなってしまうので、どうにか防ぎたいですよね?
そこで、今回は、
- 共働き夫婦家庭の育児や家事ってどんなものがあるの?
- 育児と家事の役割を決めるメリットは?
- 育児と家事の役割を決めるデメリットは?
- 結局育児と家事を分担するにはどうしたらいいの?
といった疑問や悩みに応えてきます。
共働き夫婦で、育児家事の負担のバランスにお悩みの方、ぜひ参考にしてください!
共働き夫婦家庭の育児と家事
共働き夫婦にとって、仕事と育児家事の負担を公平に分担することができればいいですが、実際にやろうとしてもなかなか難しいです。
なぜなら、育児と家事は細かいものまで含めると数えきれないくらいありすぎて、簡単に役割分担をできるものではないからです。
そこで、子育て中の家庭にどういった育児や家事があるのか、それぞれ確認していきます。
育児
育児については、子どもの年齢や人数によって大きく異なってきます。
ここでは、①乳児期、②幼児期、③小学校低学年に分けて説明していきます。
①乳児期です。
赤ちゃんから目を離すことができず、非常に育児に苦労する時期です。
この時期の代表的な育児は次のとおりです。
- 授乳(母乳・ミルク)
- おむつ替え
- 沐浴
- 機嫌悪いときの抱っこ
- 散歩
- 寝かしつけ
- 夜泣きの対応
- 定期的な健診・ワクチン接種
授乳が必要になるため、母乳で育てる場合には、妻の役割になりますが、ミルクを使用する場合には、夫婦のどちらでも対応可能です。
ただ、ミルクを飲ませるだけといっても、その前には、哺乳瓶を消毒する、お湯を温める、ミルクを適量溶かす、人肌まで冷ますといったことが必要ですし、飲ませた後にはゲップをさせるなど、たくさんのやらなければならないことがあります。
イクメンアピールするような人に限って、「ミルクをあげてる」だけで、その前後のことは妻に任せていることが多いです。
②幼児期です。
子どもが自分でいろんなことをやり出し、わがままも言うようになるため、育児にはもっとも苦労する時期かもしれません。
この時期の代表的な育児は次のとおりです。
- 子どもにあわせた食事の用意
- トイレットトレーニング
- 入浴
- 着替えの手伝い
- 歯磨きの仕上げ
- 遊びに付き合う
- 寝かしつけ
- 定期的な検診・ワクチン接種
子どもにアレルギーなどがあると、食事に気を遣わなければなりませんし、体が弱い子だと病院などに通う回数も増えます。
入浴といっても、ただ体を洗ってあげて終わりではなく、入浴前にトイレに行かせて、服を脱がせて、風呂に入って体を洗ってあげて、一緒に出て体を拭き、クリームを塗ってドライヤーで髪を乾かすまでが入浴です。
保育園や幼稚園に通うようになると、子どもが友達と遊ぶようになったり、ママ友パパ友との付き合いも増えるようになります。
上の子が幼児期、下の子が乳児期の組み合わせになると、とんでもなく育児の負担が大きくなります。
③小学校低学年です。
子どもは身体も心も少しずつしっかりしてきますし、自宅での食事や着替えなど自分でできることも増えてきて、家庭での育児は少し楽になりますが、その代わり小学校の登校準備などのサポートが必要になる時期です。
この時期の代表的な育児は次のとおりです。
- 入浴の手伝いや歯磨きの仕上げ
- 毎日の登校準備
- 毎日の宿題確認
- 習い事
- 学童保育の手続きや対応
- PTAや学童の活動
共働きの場合、小学校の放課後の時間を過ごさせるために、学童保育などを利用することになると、その対応も増えることになります。
学童保育での親の役割を求められることもあり、PTAと同様に、共働き夫婦にとっては負担が増えます。
また、子どもが学校でトラブルを起こしてしまうと、親として責任を取る必要もあります。
さらに、もしも子どもに発達的な問題があって、学校生活に馴染めなかったり、学習についていけなかったりすると、育児の負担は相当に増加します。
育児には、目に見えない大変さがたくさんあります。
家事
家事といえばどんなものを思い浮かべるでしょうか?
料理、洗濯、掃除、ゴミ捨てなど、色々ありますね。
しかし、料理と言っても、食材を買い、冷蔵庫で保管して、食事に間に合うように炊飯器にタイマーをかけ、料理をして、テーブルに並べて、食後には食器を洗うなど、「目に見えない家事」や「名前のない家事」が数えきれないほどあります。
夫婦の家事を分担しようとするときに、目に見えない家事がたくさんあることが公平に分担することの難しさにつながります。
では、実際の家庭には、どのような目に見えない家事があるのか確認してみましょう。
- キッチン周り:排水溝の残飯処理・まな板の除菌など
- 料理・食事:献立を考える・買い物・配膳など
- トイレ:掃除・洗剤やトイレットペーパーの補充など
- 風呂・洗面所:シャンプーなどの補充・カビ取りなど
- 洗濯:ポケットのチェック・洗濯機の排水管の掃除など
- 玄関:靴を並べる・傘の片付けなど
- リビング:ゴミ箱の掃除・ソファーの埃とりなど
- 寝室:布団を整える・枕カバーの洗濯など
- 雑用系:電球の交換・レジ袋の保管・家計管理など
「ままのて編集部」さんの記事を参考に作成しましたが、これでもほんの一部です。
ご家庭によって家事の種類や量は異なりますが、一つずつ洗い出してみると相当数になると思います。
こんなにたくさんのことを夫婦で負担を平等にするために役割を決めるって難しそうですよね?
役割を決めることのメリット
ここまで育児や家事の役割を決めることの難しさに触れてきましたが、もちろん夫婦で役割を決めることのメリットはあります。
①やることが明確になること、②責任感を持つことができること、③全く育児家事に参加しない状況を防ぐことの3点について説明していきます。
注意してほしいのは、こうしたメリットは、育児や家事に協力的でない夫や妻に限られるという点です。
役割が明確になる
まず、育児や家事について、やることが明確に決まっている方が協力しやすい点が挙げられます。
夫が妻よりも仕事の負担が大きい場合、夫は仕事の忙しさを理由にして育児や家事を妻に任せようとしてしまうかもしれません。
そうしたときに、夫の役割は「ゴミ出しと子どもの入浴」とか、「食材の買い出しと子どもの寝かしつけ」などと決まっている方が、やるべきことが分かりやすく、少しだけかもしれませんが育児や家事に協力してくれるようになります。
責任感を持つ
次に、育児や家事の役割を決めることで、父親として母親としての責任感を持つことにつながる点が挙げられます。
育児や家事の役割を与えられるということは、その役割を果たさなければ、子どもや家族が生活するにあたって不都合が生じることにつながってしまいます。
育児や家事の役割を通じて、父親や母親としての責任感を持たせることが、更なる積極的な育児や家事への参加につながるかもしれません。
全く育児家事に参加しない状況を防ぐ
夫や妻が仕事ばかりで家庭に目が向いてくれないような場合には、ちょっとした育児や家事について役割を与えることで、全く育児や家事に参加しない状況を防ぐことができます。
育児や家事をやらないということは、その大変さを理解することが難しく、育児や家事をやらないばかりか、うまくできていないといって不満をぶつけてくることもあるかもしれません。
そうした夫婦間のけんかを生じさせないためにも、役割を決めることは有効です。
役割を決めることのデメリット
ここまで見てきたとおり、役割を決めることについてのメリットはあることはありますが、それは夫婦のどちらかが育児や家事のほとんどを相手に押し付けているようなケースに限ります。
本来、共働き夫婦であれば、仕事と育児家事の負担のバランスを考慮することが大切ですが、育児や家事の役割を決めようとすると、そのバランスを取れなくなってしまいます。
なぜなら、①公平な役割分担は不可能であること、②役割以外のことをしなくなること、③役割以外のことを負担と感じること、④相手の役割ができていないときに不満を持つこと、といったデメリットがあるからです。
一つずつ説明していきます。
公平な役割分担は不可能
先ほど確認したように、育児や家事には、目に見えないものが数多くあります。
共働き夫婦が、お互いの仕事の負担を考慮しながら、夫婦で話し合って役割を決めたとしても、その話し合いでは決められないような細かい育児や家事が必ず出てきてしまいます。
そうした育児や家事について全て洗い出して、夫婦がお互いの負担を公平にしようとして役割を決めようとしても、うまくいかないことに気が付くでしょう。
役割以外のことをしなくなる
育児や家事の役割を決めてしまうと、その役割さえきちんとこなしていれば十分だろうと考える人がいます。
そうした人は、自分の役割はきちんとこなすかもしれませんが、相手の役割分まではやろうとしなくなります。
役割以外のことを負担と感じるようになる
育児や家事の役割を決めてしまうと、自分の育児や家事の役割以外のことについて、負担に感じるようになる人がいます。
そうした人は、自分の役割でないことを任されると、「それは本当は自分の役割じゃないのに!」とか、「自分の分はやったのに!」などと考えがちです。
相手の役割ができていないときに不満を持つ
自分の育児や家事の役割をきちんとやっていると思っている人ほど、相手の育児や家事がきちんとできていないと感じると不満を持つようになります。
そうした人に限って、自分の役割以外のことをしようとしません。
そうしたことが原因で夫婦喧嘩に発展することもあります。
共働き夫婦が育児と家事をうまく分担するコツ
では、共働き夫婦が育児と家事をうまく分担するにはどうしたらよいのでしょうか?
それは、育児や家事の役割を決めないことです!
今まで見てきたように、役割を決めることはメリットもありますが、デメリットも多くあります。
共働き夫婦が、お互いの負担を考慮しながら不公平を感じないためには、その日その時その場でできる家事や育児を自主的・積極的に行っていく姿勢が何よりも大切です。
私たち夫婦も共働きですが、育児や家事の役割はあえて決めていません。
お互いが相手の仕事の負担や疲れ具合を考慮して、自分ができることをするように心掛けています。
自分が育児や家事をしていると妻に感謝されますし、妻がやってくれているとありがたく感じるようになります。
そう思ったときには、感謝の気持ちを言葉にして伝えています。
すると、どのような育児も家事もできるようになりますし、その苦労を夫婦で分かち合うこともできます。
夫婦のどちらかが不在になったときでも、どちらかがいれば育児も家事も回ります。
子どもにとっても、父親や母親のどちらでも着替えや歯磨きの仕上げをしてくれるとわかっていれば、親の忙しさや機嫌を見ながら、どっちに頼もうか選ぶこともできるようになります。
育児や家事が苦手な人であれば、少しずつ役割を増やしてできることを広げていくことから始めて、いずれは役割を決めずに夫婦が相手を気遣いながら、できることを自主的・積極的にやれるようになっていきましょう!
実際に、夫を育児や家事を「できる夫」にするための方法については、次の記事を参考にしてください。
おすすめのオンラインカウンセリング
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まとめ
今回は、共働き夫婦の育児家事について説明してきました。
共働き夫婦こそ、育児や家事の役割をあえて決めずに、相手のことを気遣いながら自主的・積極的に育児や家事をやっていきましょう。
そうすることで、夫婦で育児や家事での衝突はなくなりますし、家庭の雰囲気も良くなっていきます!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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