カウンセリングを受けたいけどカウンセラーと話をするのは怖い!
SNSやチャットカウンセリングのメリットを知りたい!
SNSやチャットカウンセリングを受けるならどのサービスが良い?
こころの専門家に自分の悩みを聴いてもらってアドバイスを欲しいと感じても、カウンセラーと顔を合わせて話すことに不安や抵抗を感じることがあるかもしれません。
そうした人におすすめしたいのが、SNSやチャットで受けられるカウンセリングです。
「SNSカウンセリング」や「チャットカウンセリング」と呼ばれるものです。
スマホの操作をするだけで簡単にカウンセラーとやり取りができるので、誰でも気軽にカウンセリングを受けることができます。
そこで、本記事では、SNS・チャットカウンセリングのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
SNSやチャットカウンセリングは、若い人向けに作られたサービスですが、誰でも利用可能です!
オンラインカウンセリングの方法
SNS・チャットカウンセリングは、さまざまあるオンラインカウンセリングの方法の一つです。
そのメリットとデメリットは、他の方法と比較してわかるものですので、まずはオンラインカウンセリングの方法について簡単に説明しておきます。
オンラインカウンセリングは、主に次の4つの方法に分けられます。
- ビデオカウンセリング
- 電話カウンセリング
- メール・メッセージカウンセリング
- SNS・チャットカウンセリング
ビデオカウンセリング
1つ目は、ビデオカウンセリングです。
Zoomなどのサービスや各社独自のアプリを用いて、ビデオ通信でカウンセリングを行うものです。
相談者とカウンセラーがお互いの顔を見ながら、対話形式で相談することができます。
対面カウンセリングに最も近い方法です。
電話カウンセリング
2つ目は、電話カウンセリングです。
電話を使って会話をすることを通して、カウンセリングを行うものです。
オンラインの通信環境を準備できなくても、従来からある電話があれば実施可能なので、誰にでも気軽にできる方法です。
メール・メッセージカウンセリング
3つ目は、メール・メッセージカウンセリングです。
スマホやパソコンのメール機能を用いて、文字だけでカウンセラーとやり取りをするものです。
他者と会話が苦手な人であっても相談ができますし、相談者が時間をかけてメールを書くことで、じっくりと自分の考えを整理して伝えることができます。
SNS・チャットカウンセリング
4つ目は、SNS・チャットカウンセリングです。
LINEなどのSNSを用いて、チャット形式で文字ベースに相談をするものです。
スマホ一つあれば、いつでもどこでも相談できますし、SNSを用いていることから、若い人向けの悩み相談サイトで使われることが多いです。
メリットとデメリットについては、次で詳しく説明します。
SNS・チャットオンラインカウンセリングのメリット
SNS・チャットカウンセリングのメリットについて説明します。
主なメリットは、次の3点です。
- リアルタイムで文字による相談できる
- 対人不安が強い人でも、カウンセラーの顔を見ずに相談できる
- カウンセラーとのチャットのやり取りをいつでも見返せる
リアルタイムで文字による相談が可能
文字による相談であるメールやメッセージカウンセリングでは、送信してから返信が届くまで数時間程度かかることがあります。
一方で、SNS・チャットカウンセリングでは、ビデオ通話や電話のようにリアルタイムで会話に近いように言葉をやりとりすることができます。
カウンセリング中に生じる自分の考えや気持ちを、ありのままに伝えることができるため、カウンセラー側にとっても相談者の気持ちの変化を感じ取りやすく、タイミングを見計らってアドバイスを伝えやすいというメリットもあります。
また、声を出すことなく相談ができるので、家族や同居人がいる場所でも安心して利用することができます。
対人不安が強い人でも、カウンセラーの顔を見ずに相談できる
カウンセラーに顔を見られるのが怖かったり、話すことが得意じゃなくて不安だったりする人にとって、SNS・チャットカウンセリングは心理的抵抗が低い方法です。
チャット画面の文字だけでやり取りすることが可能なため、カウンセラーの存在を思い浮かべずに相談できるため、対人不安が強い人でも利用しやすい方法です。
カウンセラーとのチャットのやり取りをいつでも見返せる
メール・メッセージカウンセリングと同様に、SNS・チャットカウンセリングはカウンセラーとのやり取りが文字で残るため、カウンセリング終了後もいつでも見返すことができます。
カウンセリングを通して気づいたことや思い出したことの中には、非常に大切なことが含まれています。
通常の会話によるカウンセリングでは、メモをしておかないと忘れてしまうこともありますが、SNS・チャットカウンセリングを受けている場合には、チャット画面を見返すことで、自身の変化を実感できるというメリットもあります。
SNS・チャットオンラインカウンセリングのデメリット
SNS・チャットカウンセリングのデメリットについて説明します。
主なデメリットは、次の3つです。
- 文字入力やタイピングが苦手な人だとスムーズに相談できない
- 文字だと読み手に誤解や勘違いをさせてしまうことがある
- 文字でポンポンとやり取りをするため言葉選びが難しく感じる
文字入力やタイピングが苦手な人だとスムーズに相談できない
カウンセリング中は、チャット画面でカウンセラーからのメッセージを読み、すぐに自分の考えを文字入力して返信することになります。
そのため、スマホ画面の文字入力やタイピングが苦手な人だと、自分の思うように相談ができません。
せっかく相談したいことがあっても、文字入力に手間取って自分の気持ちをうまく表現できなければ、相談になりません。
もしもSNS・チャットカウンセリングを希望するならば、ある程度の文字入力やタイピングスキルが求められます。
文字だと読み手に誤解や勘違いをさせてしまうことがある
チャット画面の文字によるやり取りの場合、入力した文字のニュアンスが思うように伝えられず、カウンセラーに誤解や勘違いをさせてしまうことがあります。
例えば、チャットのやり取り最中に、「母親のことが嫌いで・・・」と入力した場合を考えてみましょう。
カウンセラーは、入力された文字をそのまま鵜呑みにすることはありませんが、「相談者は母親のことが嫌いなんだ。」「このまま話題を続けない方がいいか?」などと考えます。
しかし、相談者の本音としては「母親が自分のことを束縛してくることが嫌い」なだけで、母親のこと全てが嫌いなわけではなく、「母親のことを話したい気持ち」と「母親のことを話したくない気持ち」の両方がある場合があります。
カウンセラーは、文字からだけでは相談者の本音を掴むことが難しく、適切なアドバイスをしにくくなることがあります。
文字でポンポンとやり取りをするため言葉選びが難しく感じる
チャット画面では、相手からのメッセージを受けたら、すぐに返事をしなければならないと感じてしまう人が多くいます。
チャットだからといってすぐに返事をしなければならないわけではないのですが、テンポよく返事をしなければならないと感じると、気持ちばかりが焦ります。
そうなると、よく考えて言葉を選んでから返事をすることができず、自分の率直な気持ちを落ち着いて表現することができにくくなってしまいます。
本来であれば、カウンセラーとの言葉のやり取りを通じて、穏やかな気持ちになることが期待されるはずなのに、チャットのために逆効果になることがあるのです。
カウンセラーは、相談者が穏やかな気持ちでいられるように、返事をするときには焦らなくて良いことを伝えてくれるので安心してください。
オンラインカウンセリングの種類・方法別のメリットデメリットについては、次の記事を参考にしてください。
おすすめのSNS・チャットカウンセリング
オンラインカウンセリングサービス各社で、「メール」や「メッセージ」によるカウンセリングを導入しているところは複数あります。
しかし、SNS・チャットカウンセリングを受けられるところは、意外と限られています。
ここからは、おすすめのSNS・チャットカウンセリングの方法を取り入れているオンラインカウンセリングサービスを紹介します。
- Unlace
- こころのほっとチャット
- よりそいホットライン
- 生きづらびっと
- あなたのいばしょチャット相談
- BONDプロジェクト
- 無料LINE相談
Unlace
Unlaceは、公認心理師や臨床心理士といった資格を持ったカウンセラーに、チャット形式やメール形式で相談できるオンライン完結型のオンラインカウンセリングです。
従来のカウンセリングに比べて、料金設定が手頃な定額料金プランを用意しています。
期間中は24時間365日いつでも予約なしで相談でき、12時間以内を目安にカウンセラーから返信が届きます。
定額料金のため、相談毎にかかるお金を心配することなく相談できるのが特徴です。
Unlaceではカウンセリグ前に相談内容を入力して、その内容をもとに複数のカウンセラーからオファーが届きます。
その中から、相談したいカウンセラーを選ぶことができるため、自分に合ったカウンセラーに相談することができます。
また、メッセージプランの利用中であれば、チケットを購入することで1回30分のビデオカウンセリングを利用することもできます。
- 国内最大級のオンラインカウンセリング
- アプリに対応
- カウンセラーとマッチング
- 無料のセルフケア
\まずは無料会員登録!/
/無料心理診断はこちら\
こころのほっとチャット
NPO法人東京メンタルヘルス・スクエアが実施しているチャットによるオンラインカウンセリングです。
こころの悩みであれば広く受け付けていて、どのような悩みでも相談することができます。
同法人に所属するSNS相談の専門カウンセラーが、LINE、twitter、FaceBookなどを用いたチャット形式で相談できます。
誰でも無料、匿名、予約不要です!
よりそいホットライン
よりそいホットラインは、一般社団法人・社会的包摂サポートセンターにより運営されるサービスです。
厚生労働省の補助金事業として「よりそいホットライン」のサービスを運営しています。
電話をはじめとしてFAX、チャット、SNSによる相談にも対応しています。
相談できる内容は、暮らしの困りごとからDV、ジェンダーに関する悩みなど多岐にわたります。
- 暮らしの困りごと・悩みを聞いてほしい方
- 外国語による相談
- DV、性暴力など女性の相談
- 性別の違和や同性愛などに関わる相談
- 死にたいほどつらい方
- さまざまな災害で被災された方
- 孤立・孤独相談
- 10代20代の女の子の相談
生きづらびっと
生きづらびっとは、厚生労働省補助事業としてNPO法人自殺対策支援センターライフリンクが運営するSNSサービスです。
電話対応はしておらず、LINEメッセージによるカウンセリングのみに対応しています。
以下のような「死にたい」「消えたい」といった悩みがある方向けのサービスです。
- 生きていくのがむなしい、どうしようもない
- 生活していくのがつらい、しんどい、きびしい
- 誰からも必要とされていない
- 話し相手や友達がいない、孤独だ
- なんとなく寂しい、せつない、悲しい
- 世の中、社会から消えてしまいたい
さまざまな分野の専門家や全国の地域拠点と連携しているので、適切な支援サービスに繋いでもらえます。
あなたのいばしょチャット相談
24時間365日、誰でも無料・匿名で利用できるチャット相談窓口です。
厚生労働省支援情報検索サイト登録窓口で、最短5秒で国内外にいる「いばしょ相談員」が相談に応じてくれます。
いばしょ相談員は、所定の訓練を修了したボランティアです。
自殺行為やDV、虐待などの緊急性が高い事案には、警察や児童相談所などの関係機関と連携し対応に当たってくれます。
赤い羽根募金と寄付によって運営されています。
BONDプロジェクト
ドコモ市民活動団体助成事業を受けて特定非営利活動法人BONDプロジェクトが運営されています。
10代20代の生きづらさを抱える女の子のための女性による支援サービスです。
BONDプロジェクトの概要は以下のとおりです。
- ドメスティックバイオレンスにより、帰る場所のない、又は自宅が精神的なよりどころとなりえない、
- 社会、家族、友人等に関する人間関係の不信感に対するメンタルケアやカウンセリングを実施し、
- 問題を抱えた青少年が、就業、生きがい、社会参画できる機会を提供することで、青少年の健全育成を図ることを目的に、2009年に設立した。
無料LINE相談
NPO法人ウィーズが運営していて、親が離婚している子どもや家庭環境に悩む子どものための相談サービスです。
同じ悩みで苦しんだスタッフと気軽に相談することができます。
次のような特徴があります。
- 24時間受付
- 秘密の厳守
- 1日以内の返事
- 友達追加削除自由
まとめ
今回は、SNS・チャットカウンセリングのメリットとデメリットについて説明しました。
SNS・チャットカウンセリングのメリットとデメリットは、次のとおりです。
- リアルタイムで文字による相談できる
- 対人不安が強い人でも、カウンセラーの顔を見ずに相談できる
- カウンセラーとのチャットのやり取りをいつでも見返せる
- 文字入力やタイピングが苦手な人だとスムーズに相談できない
- 文字だと読み手に誤解や勘違いをさせてしまうことがある
- 文字でポンポンとやり取りをするため言葉選びが難しく感じる
SNS・チャットカウンセリングは、若い人向けに無料で実施しているところも少なくありません。
今回紹介したオンラインカウンセリングの多くは無料です。
無料のオンラインカウンセリングサービスや無料カウンセリングの留意点については、次の記事で詳しく説明しています。
ご相談や質問がある場合には、こちらまでどうぞ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] SNSやチャットで受けられるカウンセリング|メリットとデメリットを… […]
[…] SNSやチャットで受けられるカウンセリング|メリットとデメリットを… […]