親のメンタルケアにオンラインカウンセリング|公認心理師が解説

親のメンタルケアにオンラインカウンセリングを進める画像

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子どものことばかり考えて、自分の心がくたくたになっていませんか。

子どもの不登校や発達の心配、思春期の難しさ。共働きで時間に追われながら、あなたは「自分のこと」を後回しにしていないでしょうか。

この記事は「カウンセリング=子どものために受けるもの」という思い込みをそっと手放し、親であるあなた自身がメンタルケアを受ける意味と、オンラインカウンセリングを共働き家庭で無理なく活用する方法をお伝えするものです。

私は公認心理師として、子ども家庭支援センターで発達障害や不登校、子どもの問題行動に悩む保護者の方々と日々向き合っています。同じ親として迷うことも多い私が、「並走する立場」からお話しさせてください。

📖 こんな方に読んでほしい記事です

  • 子育てに疲れているけれど、自分のために時間を取れていない方
  • 悩みを配偶者や友人に話すことを、なんとなく避けてきた方
  • カウンセリングは「子どものために受けるもの」だと思っていた方
  • 「自分のメンタルケア」という発想が、これまでなかった方
  • 共働きで、夜や週末しか自分の時間が取れない方
目次

なぜ「親自身」がカウンセリングを受けるべきなのか

やる気アップの女性

「カウンセリングを受けるなら、まず子どもが受けるべき」と感じていませんか。私もそう考える保護者の方に、何度も出会ってきました。

けれど、子ども家庭支援センターで日々ご家族と向き合っていると、先に親自身が話す場を持つことで、家の中の空気が変わっていく場面を、本当によく見ます。

ここではまず、共働き保護者の心にどんな負担が積み重なっているのか、一緒に見ていきましょう。

共働き家庭で蓄積する保護者のストレス

朝、子どもを送り出してから仕事へ。帰宅後は夕食、宿題、お風呂、明日の準備。やっと座れたと思ったら、もう就寝時間。

そんな日々の中で、自分の気持ちを誰かに話す時間はどれくらいありますか。

共働き保護者の方の悩みは、ひとつひとつは小さく見えても、層のように積み重なっていきます。

  • 仕事と家事育児の両立で慢性的に時間が足りない
  • 子どもの不登校・発達・思春期の悩みを抱えている
  • 配偶者と教育方針が微妙にずれていて、ぶつかると気まずい
  • 職場では「子どもがいる人」、家では「働いている親」という板挟み
  • 自分の親の介護や健康問題も少しずつ視野に入り始めている

35〜50歳の保護者世代は、人生のなかでもっとも役割が多い時期とも言われています。心が疲れて当たり前なのに、「疲れた」と口にする時間さえ取れないのが現実です。

ゆう

「疲れた」と言う相手すら、いない日もありますよね。

「子どものことだけ」を考えていると陥る悪循環

子どもに何か気がかりがあると、頭の中の大半が子どものことで埋まります。

「今日学校に行けるだろうか」「あの言い方はきつすぎただろうか」「専門機関に相談すべきだろうか」。気づけば、自分の好きなことや小さな楽しみは、いつのまにか思い出せなくなっていきます。

この状態が続くと、親自身の中で次のような循環が生まれやすくなります。

💭 親が陥りやすい悪循環

  1. 子どものことが心配で頭がいっぱいになる
  2. 自分のことを考える余裕がなくなる
  3. 気持ちのゆとりが減り、子どもの言動に敏感に反応してしまう
  4. 反応のあとに「またきつく言ってしまった」と自分を責める
  5. さらに余裕がなくなり、①に戻る

この循環は、あなたが悪いから起きているのではありません。心の余白が削られたときに、誰の中にも起こりうる自然な反応です。

心理学の領域では、近年「親のバーンアウト(parental burnout)」という概念が研究されています。ベルギーの研究者MikolajczakとRoskam(2018)は、親のバーンアウトを「育児における要求(リスク)と、それを支える資源(リソース)のバランスが崩れたときに起きる状態」として理論化しました。

この枠組みが示しているのは、親の疲弊は性格や努力不足の問題ではなく、支えとなる資源(時間・サポート・話を聴いてくれる人)が足りなくなったときに、誰にでも起こりうる構造的な問題だということです。

つまり、自分を責めて頑張りで乗り切ろうとするより、外から「資源」を補うことのほうが、ずっと理にかなった対処なのです。カウンセリングはその「外からの資源」のひとつです。

【参考文献】
Mikolajczak, M., & Roskam, I. (2018). A Theoretical and Clinical Framework for Parental Burnout: The Balance Between Risks and Resources (BR2). Frontiers in Psychology, 9, 886.
https://doi.org/10.3389/fpsyg.2018.00886

だからこそ、循環のどこかに「自分の話を聴いてもらう時間」を差し込むことに、意味があるのです。

親のメンタルが整うことは、結果的に子どもにも届く

これはあくまで一般化した事例ですが、以前関わったAさん(小学校高学年のお子さんが行きしぶり傾向)は、最初「自分が相談する立場ではない、子どもをなんとかしてあげたい」とおっしゃっていました。

けれど、面接を重ねる中で、Aさん自身が職場のことや配偶者との関係でずっと我慢を続けてきたことが見えてきました。Aさんが少しずつ自分の気持ちを言葉にできるようになると、ご家庭の中での会話の雰囲気もゆるやかに変わっていったのです。

お子さんに直接働きかけたわけではありません。けれど、親に「余白」が戻ると、子どもはそれを必ず感じ取ります

誤解しないでいただきたいのは、これは「あなたが変われば子どもが変わる」というような、親に責任を押しつける話ではないということです。

子どもの状態には、本人の特性、学校の環境、友人関係、発達段階など、さまざまな要因が関わります。親の関わり方は、その中のひとつにすぎません。

ただ、あなたが少し楽になることは、それ自体に十分な価値がある。そしてその余白が、結果として家庭の空気にも届く。私はそう感じています。

ゆう

あなた自身のために、まず一息つく時間を持っていいんです。

オンラインカウンセリングが共働き保護者に向いている理由

「カウンセリングを受けたい気持ちはあるけれど、現実的に時間が取れない」。これは私が保護者の方からよくいただく言葉です。

そんなときに選択肢に入るのが、オンラインカウンセリングです。共働き家庭の生活リズムには、対面以上にフィットすると私は感じています。

自宅から、夜や週末に受けられる

多くのオンラインカウンセリングサービスでは、夜遅い時間帯や土日祝日にも面談枠が用意されています。

子どもが寝静まったあとの時間に、自宅のリビングや寝室から受けられる。これは対面ではなかなか実現しない柔軟さです。

仕事を早退して心療内科の予約に向かう、という選択肢が現実的でない方にとって、この時間帯の自由度は大きな意味を持ちます。

子どもや家族に知られずに受けられる

「子どもにカウンセリングを受けていると知られたくない」。この気持ちは、決して後ろめたいものではありません。

子どもに余計な心配をかけたくない、配偶者にも「そこまで参っていたのか」と気を遣わせたくない。親としての自然な配慮です。

オンラインなら、待合室で誰かに会うこともなく、自分のペースで受けられます。イヤホンを使えば、家族が同じ家にいてもプライバシーは保てます。

ゆう

「自分のための時間」を、こっそり持っていいんです。

移動時間ゼロで、継続しやすい

カウンセリングは1回で完結するものではなく、継続することで少しずつ効果が見えてくるものです。

対面の場合、往復の移動時間を含めると、1回の利用に半日近くかかることもあります。共働き家庭で半日を毎月確保し続けるのは、現実問題としてかなり難しい。

オンラインなら、面談時間だけを生活に組み込めばよいのです。続けやすさは、カウンセリングの効果に直結する大切な要素です。

📝 オンラインカウンセリングが共働き保護者に向いている3つの理由

  • 夜や週末の時間帯にも受けられる柔軟さ
  • 家族に知られずに、自分だけの時間として持てる
  • 移動時間がなく、継続しやすい

親が「自分のため」にカウンセリングを受ける選び方

電話相談

いざ受けてみようと思っても、サービスがたくさんあって迷う、という声をよく聞きます。ここでは、親が自分自身のために選ぶときの3つの視点をお伝えします。

「子どもの専門家」にこだわらなくていい

意外に思われるかもしれませんが、親が自分のために受けるカウンセリングでは、必ずしも子どもの問題の専門家を選ぶ必要はありません

もちろん不登校や発達障害の知識があるカウンセラーは心強い存在です。ただ、あなたが話したいテーマが「職場の人間関係」「配偶者との関係」「自分の生き方」であれば、その分野に強いカウンセラーを選んでよいのです。

「子どものことしか話してはいけない」という縛りは、どこにもありません。

「自分のテーマ」から選ぶ視点

選ぶときの軸は、子どもではなく「いま、自分は何に一番疲れているか」です。

  • 仕事のストレス・キャリアの迷い → キャリア・職場系に強いカウンセラー
  • 夫婦・パートナーシップの悩み → 家族・夫婦関係に強いカウンセラー
  • 自分の親(実家)との関係 → 家族関係・愛着系に強いカウンセラー
  • とにかく話を聴いてほしい・気持ちを整理したい → 傾聴型カウンセラー
  • 子どもの悩みを通して見えてくる自分の不安 → 子育て支援系カウンセラー

「子どもの不登校で疲れている自分」を相談したい場合も、入口は子どもですが、テーマの中心はあなた自身です。

料金・予約のしやすさ・カウンセラー検索のしやすさ

続けることが大切なサービスだからこそ、現実的な条件も大事です。

  • 1回あたりの料金が無理のない範囲か
  • 夜・週末の予約枠があるか
  • カウンセラーのプロフィールや専門領域が事前に確認できるか
  • 合わなかったときに別のカウンセラーに変更できる仕組みがあるか

とくに「合わなければ変更できる」という前提を持てると、最初の一歩のハードルがぐっと下がります。

ゆう

合う合わないは「相性」。あなたのせいではありません。

「自分のテーマ」で選びたい方へ

国家資格を持つカウンセラーから、得意分野で選んで予約できるオンラインカウンセリングです。夜・週末の枠も豊富で、共働きの方が続けやすい仕組みになっています。

ココシェル読者へ|まず一歩を踏み出すために

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。最後に、最初の一歩を軽くするためのお話をさせてください。

「最初から完璧に合うカウンセラー」を探さなくていい

カウンセリングを初めて受ける方が、よくつまずくのが「自分にぴったり合う人を最初から見つけよう」とすることです。

けれど、これは結婚相手を選ぶような話ではありません。まず受けてみて、続けるかどうかは後から決めればいい。それくらいの軽やかさで十分です。

私自身、以前の職場でも今でも、最初の面接で「合いそうかどうか様子を見てくださいね」と必ずお伝えしています。試すこと自体が、自分を大切にする練習です。

無料会員登録・カウンセラー検索から始める

多くのオンラインカウンセリングサービスでは、無料会員登録だけで、カウンセラーのプロフィールや料金を見ることができます

「いまは受けないけれど、見てみるだけ」。それも立派な一歩です。「自分のための選択肢が、たしかにある」と知っているだけで、心の持ちようが少し変わります。

医療寄りのサポートが必要な場合は別の選択肢も

もし「眠れない日が続いている」「気分の落ち込みが2週間以上続いている」「家事や仕事が手につかない」といった状態であれば、カウンセリングだけでなく医師の診察を受けられるサービスを検討するのも大切な選択肢です。

診断や薬の処方は医師の領域です。気になる症状がある場合は、専門医にご相談ください。オンラインで医師の診察まで含めて受けられるサービスもあります。

💡 カウンセリングと医療の使い分けの目安

  • 気持ちの整理・考え方の癖を見直したい → カウンセリング
  • 不眠・強い落ち込み・身体症状が出ている → まず医療機関の受診を検討
  • 両方が必要そうな状態 → 医師の診察を受けながらカウンセリングを併用
ゆう

「迷う気持ち」を相談できるのも、カウンセリングです。

まとめ|あなた自身のための時間を、選んでいい

この記事の要点を、最後にまとめておきます。

📌 この記事のポイント

  • 共働き保護者の心には、自覚しにくい疲れが層のように積み重なる
  • 「子どものことだけ」を考え続けると、悪循環に陥りやすい
  • 親に心の余白が戻ることは、家庭の空気に自然と届く
  • オンラインカウンセリングは、共働き家庭の生活リズムに合いやすい
  • 選ぶ軸は「子どもの専門家」ではなく「自分のテーマ」でいい
  • 合う合わないは相性。試すこと自体が自分を大切にする一歩
  • 強い不調があれば、医師の診察も選択肢に

子どものことを大切に思うあなたは、もうすでに十分すぎるほど頑張っています。

「自分のために時間を使う」ことに、ほんの少しでいいので、許可を出してあげてください。あなたが少し楽になることは、誰にも遠慮しなくていいことです。

まずは話を聴いてもらうことから始めたい方へ

国家資格を持つカウンセラーを、得意分野や口コミから選べます。無料会員登録でカウンセラー一覧を見るだけでも、最初の一歩になります。

医師の診察も視野に入れたい方へ

不眠や強い落ち込みなど、心と体のサインが出ている方には、オンライン診療と組み合わせて使えるサービスも選択肢になります。

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ゆう
この記事を書いた人:ゆう
公認心理師(国家資格)
元 少年鑑別所 心理技官(18年)
現職:子ども家庭支援センター
3,000人以上の親子の相談、500件以上の心理検査の経験から、発達障害・不登校・子どもの問題行動でお悩みの保護者へ、「親自身が自分を責めなくていい」視点で記事をお届けしています。

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