人の気持ちに敏感で、周囲に合わせようとするあまり、気づくと自分だけが疲れている。
こうした生きづらさを「性格の問題」として抱え込んできた方も少なくありません。
このような方が、大人になってから「HSP」という言葉を知り、初めて自分の特徴について理解が深まったということがあります。
ゆうHSPとは、Highly Sensitive Personの略で、感受性が高い人のことを指します。
HSPの女性は、感受性が高いためために「生きづらさ」を抱えやすく、心が疲れてしまいがちです。
本記事では、HSPの女性が生きづらさを抱えやすい理由や、子育てで感じやすい悩みについて詳しく説明します。
HPSの女性とは?大人になってから気づきやすい理由


HSP(Highly Sensitive Person)とは、感受性の高い人のことを指します。
また、HSC(Highly Sensitive Child)、は感受性の高い子供を意味します。
HSPの概念は、1980年代にアメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱されました。



医学用語として認められているわけではないので、病名や診断名とは異なる点に注意してください。
HSPは、外部刺激や環境の変化に敏感であり、周囲から取り入れた情報を深く処理する傾向があります。
また、一般的な人よりも感情が豊かで、周囲の人々や状況からの微妙なサインに敏感に反応してしまいます。
加えて、音や光、匂いなどの刺激にも敏感で、それらが感情や気分に大きな影響を与えることがあります。
現在ではHPSやHPCの概念が広がりつつあって、次のようなタイプの方もHSPやHSPとされることが多いです。
- 生まれつき感受性が強く敏感な気質を持った人
- 周りに合わせようと無理をして生きづらさを感じやすい
- 共感しやすい
- 疲れやすい
- 過剰な刺激を受けやすい
- 心の境界線が薄い
- 深く情報を処理する
- HSPでない人たちとの差に自己嫌悪を感じる



最近のHPS・HPCの考え方では、感覚や感受性の高さに関わる問題を広範囲に扱おうとする流れがあります。
HSPの女性に多い「生きづらさ」の例


HPSの女性の特徴はさまざまです。
ここでは、代表的な特徴として次の4点についてそれぞれ詳しく解説していきます。
- 感受性の高さ
- 刺激への過敏性
- 情報の深い処理
- 豊かな内面世界



こうした特徴が「生きづらさ」につながります。
感受性の高さ
HSPの女性は感受性が高く、他人の気分に左右されやすいという特徴があります。
周囲の雰囲気や人々の感情に敏感に反応してしまい、それによって自分の感情や気分が変化してしまいがちです。
例えば、職場の同僚が上司に叱られて落ち込んでいるのを見ると、自分も同じ気分になって落ち込んでしまうといったようなことがあります。
刺激への過敏性
HSPの女性は、刺激に対して過敏に反応する傾向があります。
刺激とは、人の五感などに与えるようなもの全てを指します。
具体的には、明るい光や騒音、匂いや肌触り、また、大人数の集まりなどがHSPの女性にとって圧倒的な刺激となり、ストレスや不快感を引き起こすことがあります。
ただし、発達障害のある方も刺激に対して過敏に反応しやすいという特徴があり、その判別は専門家でなければ難しいです。
発達障害の方の感覚過敏については、次の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。


情報の深い処理
HSPの女性は、情報をより深く処理する傾向があります。
新しい情報や経験に対してじっくりと熟考し、細かいところまで丁寧に考えようとします。
そのため、物事をよく理解し、洞察を深めることができます。
一方で、ちょっとのことでも考えすぎて慎重になってしまい、適切な判断や行動をとりにくくなるという場合もあります。
豊かな内面世界
HSPの女性は内向的な性格で、豊かな内面世界を持っています。
自分自身の感情や思考に向き合って、内省的に捉えることができます。
他の人々との関係においても、感情の強さや豊かな内面世界が理解されないことで摩擦が生じることがあります。
子育ての場面でしんどさが強くなりやすい理由
HSP気質のある女性は、周囲の空気や相手の感情を敏感に察知しやすく、子どもの些細な変化にも強く反応する傾向があります。
そのため、泣き声や不機嫌な様子が続くと、自分のことのように心が消耗してしまいます。
また、「良い母親でいなければならない」「子どもを傷つけてはいけない」という思いが強いほど、自分の疲れや限界を後回しにしがちです。
周囲には普通にこなしているように見えても、内側では常に緊張が続いていることも少なくありません。
こうした状態が続くと、些細な出来事で気持ちが大きく揺れたり、一人になった途端に動けなくなったりすることがあります。
子育てによってしんどさが強まる背景には、気質そのものだけでなく、「一人で抱え込んでしまいやすい構造」も関係しています。
似たような生きづらさの背景として、HSPとは異なる特性が関係していることもあります。
大人になってから気づきやすい女性のADHDについては、次の記事で詳しくまとめています。


気質を知っても楽にならないことがある
HSPという気質を知ることで、これまで感じてきた生きづらさに少し説明がついたように感じる方もいるかもしれません。
「自分が弱いわけではなかった」と安心できることもあります。
一方で、気質について理解が深まっても、日々の疲れやしんどさがすぐに軽くなるとは限りません。
分かっているのに余裕が持てない、同じことで消耗してしまう、といった感覚に戸惑うこともあります。
それは、生きづらさの多くが日常の具体的な場面や、積み重なった感情と結びついているからです。
知識として理解するだけでは、自分の感じ方や考え方をその場で切り替えることは難しい場合もあります。
次に考えたいのは、このしんどさにどのように向き合っていくか、という視点です。
HSPの女性に試してほしいこと


HSPの女性は感受性や感覚が強く、繊細なところがあるため、社会生活が「生きづらい」と感じる方が少なくありません。
そうした方々の治療として有効な方法をいくつか紹介します。
- 自己認識と受容
- 刺激の調整
- ストレス管理
- 健康的な人間関係の構築
自己認識と受容
HSPの女性は自分自身がどのような特性を持っているのかを理解して、それをあるがままに受け入れることが重要です。
自己自身に向き合うことで、自分の感受性や感覚が強く、それが生きづらさにつながることもあれば、豊かな内面世界があって人生を楽しむこともできることを理解します。
また、自身がどのように生きたいのか、どうすればより良い人生を送ることができるのかに気づくことができ、それに向けて適切な対応を取ることができるようになります。
刺激の調整
刺激からの過敏な反応を調整するために、自分の周りの環境を整えることが重要です。
静かな場所でリラックスしたり、定期的に休息を取ることで、ストレスを軽減することができます。
職場や学校の生活の刺激に困っているようであれば、職場の上司や学校の先生に正直に自分の困り事を相談することで、理解を得て環境を調整してもらうことができるようになるでしょう。
職場での環境の調整の仕方については、次の記事が参考になります。


ストレス管理
ストレスに上手に対処するために、ストレスマネジメントスキルを学ぶことが役立ちます。
瞑想や深呼吸、リラックス法などの技術を実践することで、心身のリラックスを促進することができます。


健康的な人間関係の構築
HSPの女性は、自分自身の「生きづらさ」に対して理解ある人間関係を築くことが重要です。
パートナーや友人、家族とのコミュニケーションを通じて、自分の感情やニーズを理解し合うことが望まれます。
自分の気持ちや感情を上手に伝えるためにはコミュニケーションスキルを身につけることが何よりも大切です。


相談という選択肢をどう考えるか


HSP気質によるしんどさは、我慢や工夫だけで乗り切ろうとすると、かえって疲れが蓄積してしまうことがあります。
「もう少し頑張れば何とかなる」と思い続けるうちに、自分の限界が分からなくなってしまう・・・
相談という選択肢は、何かを決断したり、大きく状況を変えたりするためだけのものではありません。
今感じていることを言葉にし、一度外に出して整理するための場として使うこともできます。
特に、身近な人には話しにくい悩みほど、第三者の視点が入ることで、考え方が少し楽になることがあります。
また、子どもがHSC気質を持っている場合、親自身も影響を受けて疲れやすくなることがあり、親子それぞれの感じ方を切り分けて整理する視点が役立つこともあります。
近年は、自宅から利用できる相談方法も増えていて、自分のペースで話せる環境を選ぶことができます。
次の記事では、オンラインで相談するという選択肢について紹介します。


まとめ
今回は、HSPの女性の生きづらさや子育てで感じやすい悩みについて説明しました。
HSPは一般的な特性とまでは言えませんが、多くの人がこの特性を持っています。
そして、HSPの特性は決して悪いものばかりではなく、充実した人生を送ることにつなげることもできます。
ご相談や質問がある場合には、こちらまでどうぞ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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