子どもの学習面や発達の特徴を知るために、知能検査の一つである
WISC-V(ウィスクファイブ)
を受けさせたいと考える保護者は少なくありません。
しかし実際には、
- 「どこに申し込めばいいの?」
- 「学校で受けられるの?」
- 「病院でしか受けられない?」
と迷う方も多いでしょう。
この記事では、心理士の立場からWISCを受けられる主な場所と特徴をわかりやすく解説します。
WISCについて初めて知る方や、検査の仕組みを知りたい方は、
WISCの検査内容や結果の見方をまとめたこちらの記事も参考にしてください。

WISCはどこで受けられる?

WISCは主に次のような場所で受けることができます。
- 医療機関(小児精神科など)
- 教育相談機関
- 発達支援センター
- 民間の心理相談室
ゆうそれぞれに目的や待ち時間、費用の違いがあります。
医療機関(小児精神科・児童精神科)
最も一般的なのは、
小児精神科や児童精神科のある医療機関です。
発達障害の評価や学習困難の相談の中で、
WISC-Vが実施されることがあります。



医師が必要と判断した場合に実施することになります。
特徴
- 医師の診察と合わせて評価できる
- 発達障害の診断につながることもある
- 保険診療になる場合がある
注意点
人気のある医療機関では、
検査まで数か月待ちになることも珍しくありません。
教育相談機関(教育センターなど)
多くの自治体には、教育委員会が運営する教育相談機関(教育センター)があります。
ここでは、学習面の困りごとや学校生活の相談の中で
知能検査が実施されることがあります。
特徴
- 無料で受けられることが多い
- 学校との連携がしやすい
- 学習支援につながりやすい
注意点
自治体によっては、
WISC-Ⅴではなく、一つ前の検査であるWISC-Ⅳが実施される場合もあります。



WISC検査は高価なので、予算がないところでは古い検査のままです。
発達支援センター
自治体が運営する
子ども発達支援センターでも、
発達相談の中で知能検査を行うことがあります。
特に
- 就学前
- 小学校低学年
の相談が多い傾向があります。
特徴
- 無料で受けられることが多い
- 療育につながりやすい
- 親が希望すれば学校と連携してくれる
注意点
療育機関につなげるために知能検査をとることになります。
そのため、年齢によってはWISCではなくビネー検査が行われることがあります。



療育手帳の取得のために
ビネー検査が行われることが多いです。
民間の心理相談室
最近は、臨床心理士や公認心理師が運営する
民間の心理相談室でもWISC-Vを受けることができます。
特徴
- 比較的予約が取りやすい
- 丁寧なフィードバックが受けられる
- 保護者への説明が詳しい
注意点
民間の場合は2万円〜5万円程度になることが多いです。



その分、細かくて丁寧なフィードバックを受けることが期待できます。
WISC-Ⅴの結果を詳しく理解するためには下位検査を知っておくことが大切です。
下位検査について知りたい方のために次の記事を参考にしてください。


どこで受けるのが良い?


WISC検査を受けるのはどこが良いでしょうか?



目的によっておすすめは変わります。
発達障害の評価をしたい
→ 医療機関
発達障害かどうかは医師が判断することになります。
医療機関の心理士がWISCを取っていれば、そのまま支援や治療につなげることができます。
学校での困りごとを相談したい
→ 教育相談機関
教育相談機関の心理士が実施すると、その結果が教育センターと共有されます。



それにより「通級」や「支援級」など、学校内の支援を受けやすくなります。
子どもの得意・不得意を詳しく知りたい
→ 民間心理相談室
民間の心理士は料金を受け取っている分、フィードバックは非常に丁寧な傾向があります。
親は、子どもにどのように関わっていけば良いのか、気になる点を詳しく聞くことができます。
WISCの結果の活かし方ついては、次の記事が参考になります。


検査を受ける前に知っておきたいこと
WISCは、単に「IQを測る検査」ではありません。
- 思考の特徴
- 得意な認知処理
- 苦手な情報処理
などを理解することで、
子どもの学び方を考えるヒントになります。
まとめ
WISCは次のような場所で受けることができます。
- 医療機関
- 教育相談機関
- 発達支援センター
- 民間心理相談室



それぞれの特徴を理解し、
相談の目的に合った場所を選ぶことが大切です。

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