WISCは意味ない?知能検査に疑問を感じたときに知ってほしいことを心理士が解説

WISC5は意味ない?

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「WISCって受ける意味あるの?」
「IQがわかるだけなら必要ないのでは?」

子どもの学習や発達について調べていると、
知能検査であるWISC-Vに対して、このような疑問を持つ方も少なくありません。

実際、保護者の方からも

  • 「受けても何も変わらなかった」
  • 「数字を見ただけで終わってしまった」

という声を聞くことがあります。

ゆう

こうした経験があると、「意味がないのでは」と感じてしまうのも無理はありません。

この記事では心理士の立場から、
WISCが意味ないと感じる理由と、本来どのように活かす検査なのかを、できるだけわかりやすく解説します。


WISCについて初めて知る方や、検査の仕組みを知りたい方は、
WISCの検査内容や結果の見方をまとめたこちらの記事も参考にしてください。

目次

WISCは本当に意味ないのか?

残念そうに思っている女性

結論からお伝えすると、
WISCそのものが意味ないということはありません。

ただし重要なのは、

 検査の“結果の使い方”によって価値が大きく変わる

という点です。

たとえば、健康診断でも「数値を見るだけ」で終われば、生活は何も変わりません。
一方で、「数値をもとに生活を見直す」と、意味のあるものになります。

ゆう

WISCも同じで、
結果をどう理解し、どう活かすかがとても大切です。


WISCが「意味ない」と言われる理由

なぜWISCが意味ないと言われてしまうのでしょうか?

それはいくつか理由があります。

全検査IQの数値だけに注目してしまう

WISCの結果には「全検査IQ」というわかりやすい数値が出ます。

そのため、

  • 「全検査IQが高いから大丈夫」
  • 「全検査IQが低いから心配」

といったように、数字だけで判断してしまうことが起こりやすいです。

しかし実際には、同じIQでも

  • 言葉は得意だけど作業は苦手な子
  • 理解はできるけどスピードが遅い子

など、子どもによって特徴は大きく異なります。

つまりWISCは、
👉 **「点数を見る検査」ではなく「中身を見る検査」**です。

ゆう

ここが十分に理解されないと
「結局IQだけ?」と感じてしまいます。


結果の説明が不十分なことがある

検査を受けたあとのフィードバックのセッションで、

  • 専門用語が多くてよくわからない
  • 数値の説明だけで終わってしまう
  • 家庭でどう活かせばいいのか説明がない

といったケースも少なくありません。

その結果、

「で、どうすればいいの?」
という状態になり、意味を感じにくくなります。

本来は、

  • なぜ困っているのか
  • どう関われば良いのか

まで落とし込まれて初めて、WISCは役立つものになります。

ゆう

残念ながら、心理士によって、WISCをうまく使いこなせていない人がいるのは事実です。


支援につながらない場合がある

WISCを受けたとしても、

  • 学校での対応が変わらない
  • 家庭での関わりが変わらない

場合には、結果が活かされず、
「受けた意味がなかった」と感じやすくなります。

特に保護者の方にとっては、

子どもの困りごとが改善するかどうか

が重要です。

ゆう

そこにつながらないと、検査の価値を実感しにくくなります。


WISCの本当の目的

相談に乗ってくれる女性

WISC-V(ウィスク5)
の本来の目的は、
子どもの「得意」と「苦手」のバランスを理解することです。

例えば、

  • 言葉で考えるのは得意
  • 見て理解する課題は少し苦手
  • 作業のスピードはゆっくり

といったように、
一人ひとりの考え方のクセや特徴が見えてきます。

これは単なる能力の上下ではなく、

「どうすれば力を発揮しやすいか」を知るための情報

です。


WISCが意味あるものになるかどうかの分かれ目

WISCの価値を決めるのは、

結果を日常にどうつなげるか

です。

ゆう

ここからが最も重要なポイントです。


子どもの理解が深まる

例えば、

  • 「やる気がない」と思っていた
    実は処理に時間がかかるタイプだった
  • 「不注意が多い」と感じていた
    実は情報処理の負荷が高かった

このように、見え方が大きく変わることがあります。

すると、

子どもを叱るよりも工夫しようという視点に変わる

ことが多いです。


関わり方を具体的に変えられる

WISCの結果は、日常の関わりに落とし込めます。

例えば、

  • 口頭だけでなく、図やメモを使う
  • 一度に伝える情報を減らす
  • 作業時間に余裕を持たせる

こうした工夫によって、
子どもが「できるようになる」場面が増えていきます。


子ども自身の安心感につながる

年齢によっては、

「自分はダメなんじゃないか」
と感じている子どももいます。

そんなときに、

  • 得意なことがある
  • 苦手にも理由がある

と知ることで、

自己理解と安心感につながる

ことがあります。


心理士として感じる「意味があるケース」と「そうでないケース」

モヤモヤとハートのある女性

現場で多くの子どもと関わる中で、
WISCが役立つかどうかには、はっきりとした違いがあります。


意味があるケース

  • 困りごとが具体的にある
  • 保護者や学校が関わり方を考えたいと思っている
  • 結果をもとに支援につなげようとしている

このような場合、WISCは
非常に実用的なヒントになります。


意味が薄くなりやすいケース

  • とりあえず受けてみたい
  • IQの数値だけ知りたい
  • 結果を活かす場面がない

この場合は、どうしても
「受けただけで終わる」可能性が高くなります。


WISCを受けるか迷っている方へ

迷っているときは、
まず「何のために受けるのか」を整理してみてください。

例えば、

  • 学習のつまずきの理由を知りたい
  • 子どもの特性を理解したい
  • 学校と共有する材料がほしい

目的がはっきりすると、
検査の結果も、ぐっと活かしやすくなります。

また、事前に

「結果をどう活かせばよいか教えてほしい」

と伝えておくことも、とても有効です。


WISCの結果の活かし方については、次の記事を参考にしてください。

まとめ

「WISCは意味ない」と言われる背景には、

  • IQだけに注目してしまう
  • 結果の説明が不十分
  • 支援につながらない

といった要因があります。

しかし本来、WISC-Vは

子どもの理解を深め、関わり方を見直すための検査

です。

大切なのは、検査そのものではなく、
結果をどう活かすかです。

もしうまく活用できれば、
子どもとの関わりが少し楽になるきっかけにもなります。


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