「WAIS」検査を受けたい大人へ!メリットや受けられる場所を解説

WAISを受けたい大人へ

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この記事では、

大人が知能検査「WAIS」を受けるメリット

について詳しく説明していきます。

子育てや仕事をする中で、学校から配布されたプリントをなくしてしまったり、会社の上司の指示を忘れてしまったりと、生活の中で何となくうまくいかないことありませんか?

ゆう

何度も同じミスや間違いを続けてしまう場合は心配ですよね。

自分自身に「不注意」とか「記憶が苦手」などの特徴があると分かっていれば、そのための対処をすればよいです。

しかし、どうしてうまくいかないのか分からないときには、「WAISという知能検査を受けることでその原因を見つけることができます。

そこで、今回は、

  • 大人が受けられる知能検査を知りたい!
  • WAISを受けるメリットって何?
  • 知能検査はどこで受ければよいの?

という疑問や悩みに答えていきます。

子育てや仕事でうまくいかないことがあって悩んでいる方、是非参考にしてください!

なお、小学生が知能検査を受けるメリットについて書いた記事がありますので、もしもお子さんがいらっしゃればこちらの記事も参考にしてください。

目次

大人が受けられる知能検査とは

知能検査は、様々な種類があります。

その中でも、世界中で最も使用されていて,当然日本でも用いられている代表的な検査は何かご存知でしょうか?

それは「ウェクスラー式知能検査」です。

ウェクスラー式知能検査にもいくつか種類がありますが,

大人を対象としたものとして、

WAIS(Wechsler Adult Intelligence Scale)

になります。

現在、日本で受けられる最新版は,

WAIS-Ⅳ(ウェイス‐フォース)

です。

ただ、WAIS-Ⅳは2018年に開始された検査です。

みなさんが、知能検査を受けることを決めた場合、知能検査を受ける機関(詳しくは後述)に相談するときには、必ずWAIS-Ⅳを受けられるかを確認しましょう!

ゆう

いまだにWAIS-Ⅲという古いバージョンを使っているところもあるので要注意です!

WAISを受けるメリット

大人が知能検査を受ける場合WAIS一択になります。

そこで、①WAISの基本的な情報、②WAISを受けることで何が分かるか、③WAISを受けるメリットについても説明していきます。

WAIS-Ⅳの基本情報

ここでは、WAIS-Ⅳについて解説します。

WAIS-では、知能指数(IQ)を図ることで、知能水準を把握することができます。

また、実際に受けることになる10~15の下位検査の結果から、4つの指標(言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度)の合成得点を得ることができます。

ゆう

基本情報は次のとおりです。

  • 対象年齢:16歳0月から90歳11月
  • 実施時間:おおむね60分から90分
  • 合成得点:全検査IQ、4つの指標得点
  • 下位検査:10の基本検査(+5の補助検査)
  • 検査費用:2万円程度(機関によって様々)
  • 保険適用の可否: 保険適用になる場合もある

検査の場面では,検査者である心理士と1対1で受けることになります、

検査時間は、約1時間から1時間半です。

検査結果はその場では出ません。

数週間後に検査結果のフィードバックを受けるときに結果を知ることができます。

ゆう

検査結果を誤解なく有効に活用してもらえるように、検査者は工夫して検査結果のレポートを作成します。

WAIS-Ⅳを受けると何が分かるか

全検査IQと4つの指標、下位検査の結果を得ることで、自分の知能の得意なところや苦手なところが分かります。

まず、「全検査IQ」では、同じ年代の人たちの中で、知的発達の水準がどの程度であるか知ることができます。

ゆう

全検査IQは、その人の知能の全体を表しています。
IQ=100が平均です。

さらに、4つの指標では、次のことが分かります。

4つの指標

言語理解:言葉を用いて、物事の概念を理解して表現する力
知覚推理:視覚情報を正確に捉え、理解して表現する力
ワーキングメモリー:聴覚情報を短時間記憶して操作する力
処理速度:視覚情報を正確に捉えて素早く処理する力

少し難しいので、簡単に言い直すと、

4つの指標の意味

言語理解:言葉を使う力
知覚推理:目から情報を取り入れたり記憶したりする力
ワーキングメモリー:耳から情報を取り入れたり記憶したりする力
処理速度:手先の器用さ・素早さ

となります。

4つの合成得点についても、IQ値がそれぞれ算出されます。

全検査IQと同じで、IQ=100が平均であり、それよりも有意に高ければ得意、低ければ苦手ということが分かります。

例えば、言語理解IQ=110であれば、「同じ年齢の集団の中では、言葉を用いて考えたり表現したりする力が得意である」というが分かります。

なお、下位検査の中で重要な2つの検査について解説した記事があるので参考にしてください。

WAIS-Ⅳを受けるメリット

知能水準(IQ)や4つの指標の合成得点から、その人の知能の特徴を知ることができます。

この「知能の特徴を知ることができる」ということが何よりもメリットです。

ゆう

知能検査以外で、自分の知能を客観的に把握することは不可能です。

この説明だけでは分かりにくいので、二人の事例を用いて知能検査から分かることを具体的に説明していきます。

まずは一人目です。

ゆう

上司に言われたことをすぐに忘れてしまいます。また、作業が遅いとも言われます。

一人目の人の知能検査の結果が、全検査IQ=90、言語理解と知覚推理が平均よりもやや高く、ワーキングメモリーと処理速度が平均よりもやや低かったとします。

すると次のようなことが言えます。

知能は、平均の域にあるが、聞いた情報を記憶に一時的にとどめることや、単純作業でも早く正確に取り組むことが苦手。上司の指示はすぐにメモに取るか、上司にメールで送ってもらうように相談するとよい。また、作業の際は手順を示した図などを見ながら取り組むと早く正確にできるようになる。

次に二人目です。

ゆう

学校の先生に子育ての悩みを相談しようとしてもうまく説明できません。娘の学校プリントの内容を読んでもよく分からないので、そのままにしてしまうことも多いです。

二人目の人の知能検査の結果が、全検査IQ=85、言語理解と知覚推理が平均よりも低く、ワーキングメモリーと処理速度は平均くらいだったとします。

すると次のようなことが言えます。

知能は、平均よりもやや低く、言葉の意味を理解することや、目からの情報を基に課題を処理することが苦手。学校の先生に相談するときには、予め自分の悩みを3つくらい書き出しておいて、一つずつ話してみるとよい。プリントの内容が分かりにくいときは、先生に電話をして口頭で説明を受けると理解しやすい。

このような感じで、WAIS-Ⅳを受けることによって、自分の知能の水準が分かるだけでなく、知能の得意なところや苦手なところが分かり、具体的な対処方法も教えてもらえます。

今まで、自分だけではどうしてもうまくいかなかったことが、その原因と対処方法が分かることによって、子育てや仕事がうまくできるようになるのは、非常に大きなメリットです。

知能検査を受けられる場所

最後に、大人が、知能検査を受けようとしたらどこで受けられるか説明していきます。

一般的には、精神科病院、大学の相談室、民間の心理相談室などで受検することができますが、それぞれ特徴があるので,それも併せてお伝えします。

精神科病院

精神科病院では、病院所属の心理士が知能検査を実施する場合が多いです。

とはいえ、病院ですので、まずは精神科医による診察が必要になります。

精神科医が、診察において、知能検査の実施を必要と判断すれば、保険適用の上で、知能検査を受検することができます。

ただ、「知能検査を受検したい」という理由では診察を受け付けてくれるかどうか分かりません。

先ほど登場してもらった人たちのように、日常生活において困っていることを明確にして相談するとよいでしょう。

大学の相談室

心理学を専攻できる大学院がある大学には、多くの場合、心理の専門家である大学教授が運営する心理相談室があります。

そこでは、大学院生が、見習いカウンセラーとなり、公認心理師や臨床心理士の資格を取得するための実習を受け、経験を積んでいます。

「知能検査を受けたい」という希望だけで受け付けてくれるかどうかは分かりませんが、大学院生の中には、知能検査の訓練を積みたいという学生もいるので、試しに相談してみるとよいでしょう。

経験の少ない大学院生に検査を実施してもらうことに不安があるかもしれませんが、大学教授や先輩心理士のサポートがあるため安心してください。

病院と違って保険適用にはなりませんが、非常に安い値段で受検できる可能性があります。

ゆう

大学の相談室は地域に開かれていますので,精神科病院に行くよりはハードルは低いでしょう。

民間の心理相談室

インターネットで検索すると、様々な「〇〇カウンセリングルーム」とか「〇〇心理相談室」といったサイトが出てきます。

そのサイトを見てみると、受検することのできる知能検査の種類や料金など詳しく説明されています。

民間の心理相談室では、「知能検査を受検したい」という相談にも応じてくれるでしょう。

必ず「WAIS-Ⅴ」か「WAIS-Ⅳ」を実施しているかどうかをを確認してから、電話やメールをして予約を取りましょう。

また、オンラインカウンセリングサービスの中でも、カウンセラーと直接会って、特別の知能検査を受けられるサービスを展開しているところもあります。

おすすめのオンラインカウンセリング

自分のことや家族のことでお悩みの方は、一度オンラインカウンセリングを検討してみても良いかもしれません。

他人に相談することに多くの人は抵抗がありますが、私のブログをお読みになっていただいている方は、悩みを解決するために一歩進むことのできる方です。

実際のカウンセリングルームや精神科病院などにいくのは勇気がいりますし、家族の理解も得にくいと思いますので、そうした方には「オンラインカウンセリング」をおすすめしています。

ネットで検索すると様々なオンラインカウンセリングが出てきますが、「うららか相談室」は、私と同じ公認心理師や臨床心理士といった信頼性の高い心理の資格をお持ちの方が相談に乗ってくれます。

多種多様な相談内容にも対応しているので、一度試してみてはいかがでしょうか。

【URARAKA(ウララカ)】

まとめ

今回の記事では、大人が知能検査を受けるメリットについて解説してきました。

知能検査を受けることは、たくさんのメリットがありますし、日常生活にすぐに役立てることができます。

知能検査によって、自分の知能の特徴を正しく知ることができれば、子育ても仕事も失敗を減らすことができ、気持ちに余裕を持つことができるようになります!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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