発達障害の人が上手にお金を管理する方法を心理士が解説!

発達障害の人が上手に金銭管理をする方法

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現代社会において、お金との付き合い方に悩んでいる方は少なくないでしょう。

お金を取り巻く制度や仕組みは複雑なため、社会人であってもきちんと理解できている人は多くはありません。

そのため、当事者ご自身であったり、お子さんが発達障害と診断されていたりする場合には、特別に将来の生活について不安を抱きやすいと思います。

そこで、今回は、

  • 発達障害と金銭の関係について教えて!
  • 労働とお金の関係について学びたい!
  • お金を使うときの困ったことを解決したい!

といった疑問や悩みに答えていきます。

この記事は、村上由美先生の書籍「ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手にお金と付き合うための本」を参考にしています。

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発達障害について事前に知識を確認しておきたい方は、次の記事を参考にしてください。

また、発達障害の人が上手に生活する方法については次の記事をご覧ください。

目次

発達障害とお金の関係

発達障害の特徴として「お金の管理が苦手」という点がよく挙げられます。

お金の特徴と社会に果たす役割を確認し、発達障害の特性とミスマッチになりがちな理由について解説します。

お金の特徴と発達障害の人と関係性

お金は日々の生活を送る上で必要不可欠なものですが、そもそも「お金ってどんなもの?」と問われると答えるのに悩んでしまう人が大半です。

多くの人はお金についてあいまいな認識しか持っていなくても、問題なく生活を送ることができます。

なぜなら、「お金はこういったものだ。」という暗黙の了解が存在し、多くの人が「お金があれば欲しいものと交換できる」「労働の対価としてお金を得ている」「お金は使わない分をとっておける」といった認識があるからです。

発達障害の人が金銭管理を苦手とするのは、このような暗黙の了解をとらえにくいという特性が関係しています(特にASD傾向の強い人)。

暗黙の了解で決まっているのは、値段や給料も同じです。

なんとなくの相場というものがあり、それを多くの人が共通の認識として持っているからトラブルが生じることが少ないのです。

あいまいな条件を考慮しながら金額を割り振っていかないといけませんが、これも発達障害の人(ASDや計算LD傾向の強い人)にとっては分かりづらいものです。

お金は、欲しいものを買うときのためにとっておいたり、いざという時のために備えたりすることができます。

しかし、こうした特徴をうまく活用できないと「衝動買いする」「貯金ができない」(特にADHD傾向の人)となり、いざという時に困ってしまうことになりがちです。

発達障害の人が金銭管理で悩む理由

発達障害の人の多くが、プランニング(未来を見通して計画すること)や遂行能力(計画したことを段取りよく実行する能力)が著しく苦手なことが指摘されています。

金銭管理におけるプランニングと遂行能力
  • プランニング:過去の家計簿データを参照する、現実的な予算を決めるといった作業。
  • 遂行能力:決めた予算を目安に生活をしてみた結果を記録し、定期的に結果を見直すといった作業。

発達障害の人は、①「視覚化されていない情報を捉えづらい(ASD傾向の人)」②「未来のメリットのために今の欲求への抑制が難しい(ADHD傾向の人)」といった特性があるため、これらに対応した支援が求められます。

お金との付き合い方を考える

結局のところ、発達障害の人がお金を管理することはなかなか難しいことです。

だからこそ、お金とうまく付き合うには全体をイメージしてみて、さらにこのお金が流通している人間社会の前提条件の仕組みを知った上で対策を練ることが必要です。

具体的には、お金を使うための環境設定スキル(ソフトスキル)と生活や仕事をしていくスキル(生活スキル)を構造的に考えることが大切です。

ソフトスキルと生活スキル
  • ソフトスキル:口座を開設する、スマホやパソコンにアプリを入れる、現金やカード類の管理をする、一人でスーパーやコンビニに行って買い物をする、電子マネーにチャージするなど
  • 生活スキル:予算を立てる、家計簿をつける、仕事をする、趣味を楽しむ、貯金をする、ライフプランを立てるなど

こうしたスキルを円滑に機能させるとともに、お金とうまく付き合うために一番大切なことは、「お金は人間社会とは切っても切れないものなので、あいまいなのは当たり前」、「お金は数字で表現するからはっきりしていると思いがちだけど、実は状況によってかなり変わる」といったお金への少し冷めた視線を持つことです。

お金を稼ぐときの悩みの解決方法

お金を稼ぐ

お金を使うにはまずは収入が必要です。

働く上で利用できる様々な制度などについて説明します。

お金を稼ぐ手段が分からない

対策
  • 対策①:ジョブ・カードに記入する。
  • 対策②:就労支援や職業訓練サービスを利用する。
  • 対策③:自分が得意なこと、好きなことを始めてみる。

今の仕事が向いていないと言われたり、自分でもそう感じたりしていても、自分がどんな仕事が向いているのか分からないし、どこへ相談に行ったらいいかも検討がつかないことがあるでしょう。

発達障害の人が仕事を辞める理由で多いのが「仕事とのミスマッチ」です。

忘れっぽいというADHDならではの特性が強い人が細部に注意を払う必要がある仕事に就いたら大変なことは目に見えています。

こだわりが強いASDの人が協調性や自分の意に沿わないルールに従うことを常に強いられる仕事に就いたら続かない場合が多いでしょう。

自分に合う仕事を考えるには、まず自分はどんなことが得意(あるいは好き)で、どんなことが苦手(あるいは嫌い)なのかを整理することが大切です。

ゆう

ここから対策について説明します。

対策①として、自分のことをまとめてみることについて「ジョブ・カード」の活用がおすすめです。

厚生労働省のサイトにフォーマットがあるので、自分の経歴や職歴の棚卸しをして、転職や教育訓練給付金制度などを利用する際にも活用できます。

対策②として、キャリアコンサルティングを受けたい、ジョブ・カードがちゃんと書けているか自信がないという場合には、就労支援や職業訓練サービスを利用してみるのもいいでしょう。

また、ハローワークでは、発達障害の専門援助部門を設置し、カウンセリングや就労に向けた準備プログラムを実施するとともに、事業主に対しても相談援助の業務事業を実施しています。

オンラインカウンセリングサービスに所属する産業カウンセラーキャリアコンサルタント資格のあるカウンセラーに相談することもおすすめです。

対策③として、自分の得意なことや好きなことが本業で行えていない場合には、本業に支障のない範囲で副業として取り組んでみることが良いでしょう。

パソコンスキルがあるならばソフトウェアやホームページ作成、手先が器用で細かい作業が好きならば小物を作ってフリマアプリで販売など、低リスクで楽しく取り組むことができます。

経費精算の締め切りを守れない

対策
  • 対策①:経費精算アプリを利用する。
  • 対策②:スケジュールアプリやタスクリストのアプリと連動させる。

系非生産をするのは、人によっては全く苦にならない人もいますが、発達障害の人は苦手とする人が結構います。

経費精算は簡単そうに見えて、いくつかのステップを踏まなければできません。

  • ①領収書をもらう→②領収書の経費の費目ごとに分類する→③パソコンを立ち上げる→④エクセルなどのソフトを開いて費目別に入力する→⑤締切日までに担当者に送る→⑥ミスがあれば担当者から連絡が来る→⑦修正して送り直す。

特にASD特製の強い人は、このステップを一つずつクリアすることが苦手です。

そのため、ハードルを下げてスムーズに作業を進めやすくする工夫が必要です。

ゆう

ここから対策です。

対策①として、スマホやパソコンから経費を入力して送信すると、上司や経理担当者へ経費申請が簡単にできる「経費精算システム」の利用が挙げられます。

また、交通費がメインであればモバイルSuicaなどインターネットと連動しているICカードを利用する、NFC対応機器を活用するなどの工夫も効果的です。

経理精算の入力はできても領収書自体をもらい忘れたり、紛失したりすることが多い場合(ADHD傾向の人)は、当然他の対策が必要です。

対策②として、スケジュールアプリとタスクリストのアプリを連携させ、領収書をもらったり、経費精算レポートを提出したりした後にタスクを完了させる仕組みを作ると良いでしょう。

また、領収書をもらったら場所を忘れてしまう場合、「ここに必ずしまう。」という場所を決め、とにかくそこへ保管する習慣を身に付けることも大切です。

お金を使うときの悩みの解決方法

料金

日常生活で起こりがちなお金の問題について取り上げます。

発達障害の特性があるとミスが生じやすいですが、スマホアプリなど便利な道具を活用すると悩みは解決します。

引き落としや払込を忘れる

対策
  • 対策①:ペイジー決済やクレジットカード払いを利用する。
  • 対策②:生活費の動きをチェックしやすい体制にしておく。

光熱費や税金の支払いなど、振込用紙が送られてくることがありますが、その支払いを忘れてしまうことがあります(特にADHD傾向の人)。

目立つところに置いておいても、他のことに気を取られていると見落としやすいので、もう一歩踏み込んだ対策が必要となります。

また、時間の感覚が弱いため、日付や時間を見て、「あと○日だ」と残り時間を見積もることができず、余裕があるうちに対応せずについ先延ばしにしがちな特性もあります。

また、ASD傾向が強いと、自動車税のような年に1度といった頻度の少ない払込だと、パターンが違うため忘れてしまうこともあります。

ゆう

ここから対策についてです。

対策①として、ペイジー決済やクレジットカード払いを利用して、いつでもどこでもスマホやパソコンを使って支払えるようにする方法が便利です。

対策②として、税金や社会保障料といった優先順位が高い支払いや固定費などはできるだけ口座振替やクレジットカードへ支払い方法をまとめて生活費の動きをチェックしやすい体制にしておけば、家計を見直す手間も省けます。

生活費が赤字になる

対策
  • 対策①:大雑把で良いので出費の枠を決める。
  • 対策②:使用額と残金を視覚化する。

働き始めた頃は「ちゃんと預金するぞ。」、「計画的に予算を立てて暮らすぞ。」と思っていても、日々の暮らしの中で計画外の出費をしてしまうことは誰にでもあります。

しかし、1回だけの出費が積み重なればそれなりの額になってしまいます。

「そんなに使っているつもりはないのに」と思う人は、まずは無意識の出費を見つけることが大切です。

また、ADHD傾向が強い人は、お金を使うことに快楽を覚えやすい特性があるため、この手の出費が多くなりがちです。

また、計算LD傾向が強い人は、金額だけだとどのくらい使っているのかイメージが付きづらく、お金が底をついてからようやく気付くこともあります。

ゆう

対策は次のとおりです。

対策①として、まずは家賃や貯金などの金額を取っておいた上で、家計の黒字化を目指すことが大切です。

ADHDや計算LD傾向が強い人は、次のように出費を大雑把な項目に分けて出費の割合も決めておくことが良いでしょう。

  • 「食べる」:出費(25%)
  • 「暮らす」:食費以外の必要な費用(50%)
  • 「遊ぶ」:習い事や趣味、交際費(25%)

ASD傾向が強い人は、曖昧さがない方が続けやすいので、家計簿アプリを活用して事前計画どおりに出費していく方が良いと思います。

対策②として、使って良いお金が目で見て分かるようにする方法が考えられます。

例えば、いくつかの封筒などに支出項目別にお金を用意して、お金を使うときはその都度封筒から取り出して使うといった感じです。

ゆう

一般的には、クレジットカードやQRコード払いがポイントが貯まるためにおすすめとされていますが、視覚化を優先する場合には現金払いが効果的です。

お金を貯めるときの解決方法

お金の貯め方

節約ばかり考えると苦しくなりますが、貯金はお金だからこそできる未来の自分へのプレゼントです。

今の生活を楽しみながら、今後の人生に向けて貯金をしていくことが大切です。

銀行の選び方がわからない

対策
  • 対策①:利用頻度などを考えながら優先順位をつける。
  • 対策②:今持っている講座と違うタイプの講座を選ぶ。

多くの人は学生時代から働き初めの頃だと、仕送りなどの振込、保険金などの払込、給料振込、各種料金の引き落としといった目的で銀行を利用することがほとんどです。

しかし、生活の変化に伴って、住宅ローンや自動車ローンなどの借り入れ、iDeCoなど老後四季塗ん用などが加わる可能性が高いです。

積立貯金が続かない

対策
  • 対策①:大雑把で良いので出費の枠を決める。
  • 対策②:使用額と残金を視覚化する。

積立貯金を始める動機の多くが、「老後のため」、「将来に備えて」といった先の未来への準備です。

その目標を高く立てすぎると、特にASD傾向の強い人だと、無理な目標額を立てがちです。

初めのうちは、スモールステップでお金を貯めるスキルを育てていくことが必要です。

ゆう

対策は次の二つです。

対策①として、「お金を貯めたらいいことがあった」と貯金の効果を思い切り実感することから始めると良いでしょう。

目標に向けて、具体的な日程を決めて、それに向けて予算を均等に分けて準備金として貯めていき、その目標を達成していきます。

また、目標がなくても、毎月500円を貯めるといったルールを作ることで、そのお金が貯まったら贅沢しても良いという使い道を決めておくことで、貯金は我慢ばかりではないという実感を持つことにつながり、お金のコントロールにもつながります。

対策②として、すぐに引き出せない仕組みを作ることも必須です。

勤務先に財形貯蓄制度があれば活用すると良いでしょう。

会社の給料から天引きされ、使いたいときには会社に書類を提出しなければならないため、半ば強制的に積立貯金を続けることができます。

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まとめ

今回は、発達障害の人が上手にお金と付き合う方法について説明しました。

お金を稼ぐ、使う、貯めるときの悩みについて、次のような対策を紹介しました。

お金を稼ぐ手段が分からない場合の対策
  • 対策①:ジョブ・カードに記入する。
  • 対策②:就労支援や職業訓練サービスを利用する。
  • 対策③:自分が得意なこと、好きなことを始めてみる。
引き落としや払込を忘れるの対策
  • 対策①:ペイジー決済やクレジットカード払いを利用する。
  • 対策②:生活費の動きをチェックしやすい体制にしておく。
銀行の選び方がわからない場合の対策
  • 対策①:利用頻度などを考えながら優先順位をつける。
  • 対策②:今持っている講座と違うタイプの講座を選ぶ。

発達障害のある人が上手に生活、勉強するための方法について紹介した記事もあるので参考にしてください。

ご相談やご質問がある場合は、お気軽にお問い合わせまでご連絡ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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