オンラインカウンセリングは何に注意をしたらいい?
オンラインカウンセリングは誰でも受けられるの?
オンラインカウンセリングは本当に安全?
あなたがオンラインカウンセリングを受けるか悩んでいるとき、便利さやメリットに魅力を感じても、やっぱり気になるのは注意点やデメリットでしょう。
自分の悩みを第三者に相談するのですから、良い点も悪い点もきちんとわかってから利用したいですよね。
そこで、本記事では、オンラインカウンセリングの注意点について詳しく説明します。
- オンラインカウンセリングの注意点
- オンラインカウンセリングの安全性
- オンラインカウンセリングを利用できない人
オンラインカウンセリングとは
オンラインカウンセリングとは、カウンセリングをオンラインであるビデオ通話や電話やメールで行うものです。
Zoomなどのビデオ通話を用いたカウンセリングであれば、対面のカウンセリングに近い形で受けることができます。
オンラインカウンセリングは、対面のカウンセリングと同等の効果が得られるという研究もありますし、次に記載しているように、時間や場所を選ばないことや、比較的料金が安いことなどメリットもたくさんあります。
今回のテーマ「注意点」もあるので説明していきます。
オンラインカウンセリングの注意点
ここからは本題のオンラインカウンセリングを受けるときの注意点について詳しく説明していきます。
先ほど紹介したようにメリットがたくさんありますが、オンラインカウンセリングならではの注意点や、対面カウンセリングとも共通する注意点などがあります。
主な注意点としては、次の7点について説明します。
- 通信環境の整備が必要
- 心理検査を受検できない
- 信頼関係の構築に時間が掛かる
- 沈黙の意味が分かりづらい
- 緊急場面の介入はできない
- 治療中の方は利用できない可能性大
- 個人情報の安全性
通信環境の整備が必要
オンラインカウンセリングは、ビデオカウンセリング、電話カウンセリング、メールカウンセリングなどの方法があります。
いずれの場合も、通信機器を準備する必要があります。
お互いの顔が見えるビデオカウンセリングを実施するためには、スマホやパソコン、Wi-Fiなどの通信環境を準備する必要があります。
通信環境については、ただつながればいいというわけでもなく、通信速度が安定していないと、会話が遅くなったり途切れたりして、うまくコミュニケーションを取ることができにくくなってしまいます。
せっかくのカウンセリングが、台無しになってしまうのは避けたいところです。
特に、マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいの方は、通信回線が混雑している時間帯を避けるなどの工夫が必要です。
心理検査を受検できない
オンラインカウンセリングでは、会話を通じたカウンセリングはできますが、知能検査や性格検査などといった心理検査を受けることができません。
通常の対面カウンセリングであれば、あなたの悩みの解決や治療方針を立てるために、面接のほか、知能検査や性格検査などの心理検査を行うことが一般的です。
なぜなら、心理検査などの客観的な情報があると、あなたのことをより正確に理解しやすくなるからです。
面接や心理検査で相談者を理解して問題を見つけることを「アセスメント」と言います。
オンラインカウンセリングでは、そうした心理検査を実施することができにくく、心理アセスメントが不十分なまま、あなたの悩みのアドバイスや治療を行うことになります。
治療の方向が合っていれば問題ないのですが、そうでない場合、いくら面接を重ねてもなかなか改善しないということが生じるおそれがあります。
対面カウンセリングでは、腕の良いカウンセラーほど、得意な心理検査があり、それを使って心理アセスメントを行います。
信頼関係の構築に時間が掛かる
カウンセラーは、面接で相談者と信頼性を築くための訓練を積んでいます。
あなたがカウンセラーに話を聴いてもらうと、「ちゃんと自分の話を聴いてくれる」「自分のことを分かってくれる」と安心感を得ることができます。
しかし、オンラインカウンセリングでは、画面越しでしか話すことができないため、自分の気持ちを素直に表現することに抵抗する人もいるかもしれません。
そのため、カウンセラーと信頼関係を築くことに時間が掛かりやすいといった心配があります。
カウンセラーを信頼できなければ、あなたは自分の本当の気持ちを口に出すことをためらってしまうでしょう。
オンラインカウンセリングをやってみて、直接会って話を聴いてもらいたいと思ったら、対面カウンセリングに変更することも検討すると良いかもしれません。
沈黙の意味が分かりづらい
オンラインカウンセリングでは、画面越しのやり取りになるため、沈黙の意味が分かりづらいという点があります。
沈黙は、いくつか意味があり、代表的な意味としては「話したいくない」「答え方に迷っている」「じっくり考えている」などが考えられます。
対面カウンセリングであれば、カウンセラーは、クライアントの態度や雰囲気をその場で感じながら沈黙の意味を感じ取って、面接を進めていくことになります。
しかし、オンラインカウンセリングだと、言葉以外のニュアンスを感じ取ることが難しく、面接の展開がうまくいかないことがあります。
また、オンラインカウンセリングならではの問題として、沈黙しているだけだと思ったら、通信トラブルの影響による画面のフリーズが生じていたといったこともあります。
オンラインカウンセリングでは、あなたの沈黙が続くようなときには、可能であれば、今あなたが話したくないのか、ただ考え中なのかなど、カウンセラーに伝えると良いでしょう。
緊急場面の介入はできない
オンラインカウンセリングでは、自傷他害と呼ばれる緊急的な行為に対応できません。
例えば、あなたの気持ちが沈んでいて、自分を傷つけたい気持ちになっているとか、子どもへのイライラが爆発して今にでも手が出てしまいそうといった場面です。
そうしたときには、オンラインカウンセリングで相談をするのではなく、警察や救急などの緊急対応してくれる機関に助けを求めましょう。
また、あなた自身のメンタルがかなり落ち込んでいて不安定だという自覚があるのであれば、精神科医による診察や投薬治療を優先してください。
治療中の方は利用できない可能性大
現在、精神科病院やメンタルクリニック、心療内科などの医療機関に通院している人は注意が必要です。
主治医がいる場合は、カウンセラーは主治医の治療方針などの指示を受けることになっています。
公認心理師は、その業務を行うに当たって心理に関する支援を要する者に当該支援に係る主治の医師があるときは、その指示を受けなければならない。
公認心理師法第42条第2項
あなたが医療機関に通院中であるならば、まずは主治医にカウンセリングを受けることについて相談してください。
オンラインカウンセリングのサイトによっては、治療中である場合にはカウンセリングを受けられないところもあります。
個人情報の安全性
オンラインカウンセリングでは、インターネット通信を介してカウンセリングを行うため、セキュリティに関する問題が指摘されています。
カウンセリングでは、極めて個人的な内容の話をすることになるため、個人情報の保護は徹底しなければなりません。
オンラインカウンセリング各社において、個人情報保護の安全性のための対策をとっています。
サイトの一番下の方の「利用規約」に書いてあるので、念のため読んでおきましょう。
あなたがオンラインカウンセリングを受ける場合には、個人情報の保護の観点から、次の3点に注意をしましょう。
- オンラインカウンセリングを受けるときには、誰もいない静かな場所を確保する
- フリーWi-Fiの使用は避ける
- ウイルス対策をしたパソコンやスマホを使う
あなたがこうした点をしっかり守れば、個人情報を流出するリスクは相当に減らせます。
個人情報の保護については、次の記事で詳しく説明しています。
オンラインカウンセリングのメリット
オンラインカウンセリングのメリットについて説明していきます。
主なメリットとしては、次の7点があります。
- 時間や場所を選ばない
- スケジュールの調整がしやすい
- 来所する時間や交通費を節約できる
- 地方や海外などどこからでもできる
- 移動が困難な障がいのある人も利用しやすい
- 料金が比較的安い
- 相談方法を選べる
- 誰にも知られずに相談できる
これらをまとめると、「時間とお金と秘匿性の高さ」がメリットと言えます。
オンラインカウンセリングのメリットについては、次の記事で詳しく説明しています。
対面カウンセリングにも対応しているところ
オンラインカウンセリングを続ける中で、先ほどの注意点のいくつかが気になり、対面カウンセリングの方がいいと思うようになる方がいます。
オンラインカウンセリング各社によっては、オンラインカウンセリングだけでなく、対面カウンセリングにも対応しているところもあります。
「いつかは対面カウンセリングを受けたいな」とか、「対面カウンセリングに切り替えられるところがいいな」といった場合には、初めから対応可能なところを選びましょう。
対人カウンセリングにも対応しているおすすめのオンラインカウンセリング社は、次の3つがあります。
うららか相談室
うららか相談室は、国内最大のオンラインカウンセリングサービスです。
カウンセラーは500名以上いて(2024年3月現在)、臨床心理士、公認心理師、精神保健福祉士などの厳選された有資格者がそろっています。
全国にカウンセラーがいて、対面カウンセリングを申し込むことができます。
詳しくは次の記事をご覧ください。
- 国内最大のオンラインカウンセリング
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- 誰にも知られず、匿名での相談が可能
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かもみーる
「かもみーる」は、医師監修のオンラインカウンセリングサービスです。
カウンセラーによるオンラインカウンセリングや、精神科医によるオンライン診察に対応しています。
実際に病院もあり、精神科による対面診療に対応しています。
子育てや家族の悩みの背景に、あなた自身の心の不調が隠れているような場合には、かもみーるはおすすめです。
- 自宅で人目を気にせず受けられる
- 精神科医のオンライン診察
- 対面形式に近いカウンセリングを受けられる
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東京メンタルヘルススクエア
東京メンタルヘルススクエアは、特定非営利活動法人(NPO)が運営していて、低価格のカウンセリング(オンライン・対面・電話)や、無料の電話悩み相談、SNS相談を実施しています。
コロナ禍ではオンラインカウンセリングをお勧めしていますが、コロナも治ってきているため、対面カウンセリングも再開してくでしょう。
公式サイトはこちら。
まとめ
今回は、オンラインカウンセリングの注意点について詳しく説明しました。
振り返りになりますが、注意点は次の7点です。
- 通信環境の整備が必要
- 心理検査を受検できない
- 信頼関係の構築に時間が掛かる
- 沈黙の意味が分かりづらい
- 緊急場面の介入はできない
- 治療中の方は利用できない可能性大
- 個人情報の安全性
オンラインカウンセリングの注意点をよく理解して、安心してカウンセリングを受けてください!
ご相談や質問がある場合には、こちらまでどうぞ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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