公認心理師とは?国家資格のあるカウンセラーを選ぶメリットを解説!

公認心理師とは

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公認心理師ってどんな資格なの?

公認心理師を持っているカウンセラーはどんな人?

公認心理師と臨床心理士はどう違うの?

オンラインカウンセリングでカウンセラーのプロフィール欄をじっくりみていると目につくのが「公認心理師」資格でしょう。

臨床心理士との違いも分かりにくいですし、どれだけ信頼性のある資格かということを知らない人も多いと思います。

これは、公認心理師の資格が比較的新しく創設された資格で、多くの人にとってまだまだなじみのない資格だからです。

そこで、本記事では、国家資格「公認心理師」資格のあるカウンセラーを選ぶメリットについて詳しく説明していきます。

ゆう

私も公認心理師資格を持っています。資格所有者として、分かりやすく解説していきます!

目次

公認心理師とは

公認心理師とは

公認心理師とは、心の問題を抱えた人に対して、心理学の知識と技術を用いて援助する専門家です。

まだまだ新しい資格で、世間の認知度も低いため、その内容についてあまり知られていないのが現状です。

ここでは、国家資格としての意味、創設時期について簡単に説明します。

国家資格

「公認心理師」資格は、心理職として国内唯一の国家資格です。

心理系の資格としては、有名なものとして「臨床心理士」がありますが、臨床心理士は民間資格です。

公認心理師の資格を持っているということは、それだけで国が公的に認めているという意味になります。

厚生労働省のサイトでは、公認心理師について次のように説明されています。

公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。

  • (1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
  • (2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
  • (3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
  • (4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供
厚生労働省の公式サイトより
ゆう

心理カウンセラーとしては、(1)と(2)の知識やスキルが求められます。

創設時期

2017年に公認心理師法によって創設されました。

毎年1回試験があり、2023年で6回目の試験となります。

ゆう

臨床心理士は1988年に創設されたので、それに比べると公認心理師は新しい資格といえます。

公認心理師になるためには

オンラインカウンセリングサービスのカウンセラーは、公認心理師を名乗っている方がいます。

先ほどの厚生労働省の説明のとおり、「公認心理師」を名乗っていいのは、国家試験合格者のみです(資格がない人が「公認心理師」を名乗っていたら処罰されることがあります)。

この「公認心理師」になるためには、一定の受験資格を持った人が、国家試験に合格しなければなりません。

受験資格

公認心理師資格は、基本的には大学で心理学に関する単位をとったあと、大学院で心理学を学びながら実習を受けるか、就職先で2年間の実務経験を積むかのどちらかで受験資格を得ることができます。

つまり、大学から心理に関する学びや仕事を続けていなければ受験することすらできないため、かなりハードルが高い資格といえます。

社会人になってから、「公認心理師を資格を取りたい」と思ったら、大学から通い直さなければなりません。

ただ、公認心理師は比較的新しい資格のため、創設時にすでに社会人として、心の問題を抱えている人を支援する職場で働いている人たちに対して、受験資格が与えられた時期がありました

このため純粋な心理職でない人も、試験さえ合格すれば公認心理師を名乗ることができてしまっています。

ゆう

この問題は、後ほど解説します。

国家試験に合格

公認心理師を取得するためには、受験資格者が国家試験に合格しなければなりません。

厚生労働省の発表によると、合格率は次のように推移しています。

合格率
平成30年79.6%
令和元年46.4%
令和2年53.4%
令和3年58.6%
公認心理師試験合格率の推移
ゆう

合格率は6割未満で、誰でも合格できる資格ではありません。

ちなみに、2023年3月現在で、公認心理師は全国で69,875人登録されています。

公認心理師と臨床心理士の違い

公認心理師と臨床心理士の違い

公認心理師はこれまで説明してきたとおり国家資格です。

一方で、臨床心理士は、日本臨床心理士資格認定協会によって創設された民間資格です。

どちらも心理職の資格として信頼性の高い資格ですが、それぞれどんな違いがあるのか説明していきます。

ゆう

権威性と仕事内容について説明します。

権威性の違い

公認心理師が創設される前までは、「臨床心理士」が心理職で最も権威のある資格でした。

文部科学省の管轄で、スクールカウンセラーの資格要件として採用されるなど、公的にも認められた資格です。

しかし、公認心理師が設立されてからは、公的には公認心理師の方が優遇されるようになりました。

例えば、医療現場において、公認心理師だけが「診療報酬の加算対象」となったことなどが挙げられます。

とはいえ、いまだにスクールカウンセラーや精神病院などでは、心理職の募集要件として、「公認心理師または臨床心理士」といったように併記されています。

つまり、現時点では権威性は同程度といえます。

仕事内容の違い

結論から言うと、公認心理師と臨床心理士に、仕事内容の違いはありません。

心の問題を抱える人を支援する仕事をするという意味では、どちらも同じです。

ただ、国家公務員や地方公務員の心理職については、公務員試験に合格することが採用条件になるため、どちらの資格も持っていない人も心理職として働くことができます。

臨床心理士については、次の記事で詳しく説明しています。

公認心理師の専門分野

公認心理師は、次の5専門分野で活躍することが期待されています。

  • 医療保健分野
  • 教育分野
  • 福祉分野
  • 産業労働分野
  • 司法法務警察分野

医療保健分野

医療分野では、精神科病院や一般病院などが勤務先となります。

医師からの指示により、面接や心理検査を行なって問題のアセスメントをしたり、心理療法による治療を行なったりします。

また、クライエントの家族に対する心理支援を行うこともあります。

医療機関では多くの職種が自分たちの専門性を活かして連携するため、「精神科医療チーム」「発達障害支援チーム」「緩和ケアチーム」などのチームを組んで診療にあたることもあります。

保健分野では、保健所、保健センター、精神保健福祉センターなど、公務員として働く人が多いです。

アルコール依存症、ギャンブル依存症などの依存症の支援、乳幼児の発達検査などを行います。

教育分野

教育分野の代表的な勤務先としては、小中学校のスクールカウンセラーでしょう。

学校生活における、不登校やいじめの問題、友人関係・親子関係・学習関係の悩み、発達障害・精神疾患の疑い、自傷行為・問題行動などさまざまな問題に対応します。

生徒に対する直接的な支援のほか、保護者に対する心理支援も行います。

スクールカウンセラーについては、次の記事を参考にしてください。

福祉分野

児童相談所や児童福祉施設などがあります。

児童相談所では「児童心理司」や「心理判定員」などの名前で呼ばれ、面接や心理検査などを行います。

また、児童虐待の対応、発達障害・療育手帳に関する判定や相談に応じるといった業務もあります。

児童福祉施設では障がい児を対象とした療育や家族支援が中心となります。

産業労働分野

会社員や公務員などとして働く人のメンタルヘルスを支援する仕事です。

大企業を中心に企業内の健康管理室や健康管理センターなどで働きます。

「産業カウンセラー」や「相談員」とも呼ばれることがあります。

仕事上の悩み、上司や同僚との付き合い方、仕事に対するストレスの相談に乗ります。

従業員のストレスチェックを実施することもあります。

職場の従業員のメンタルヘルスの改善については、次の記事を参考にしてください。

司法法務警察分野

司法・法務・警察分野は、公務員として家庭裁判所で勤務する「家庭裁判所調査官」、少年鑑別所などで勤務する「法務技官(心理)」、警視庁や都道府県警本部の「心理職員」などがあります。

事件を起こした少年や大人に対して面接や心理検査を行うことを通じて、非行や犯罪に至った原因を調べたり、適切な処遇が何かを提示したりする仕事に従事します。

公認心理師資格のあるカウンセラー

オンラインカウンセリングサービスで、カウンセラーのプロフィール欄に「公認心理師」資格があったら、その人は国家資格を有していて、心理職として国が認めた人であると意味します。

ただ、公認心理師資格を持っているからといって、全員が心理のエキスパートとはいえないのが実情です。

なぜなら、心理系の大学・大学院の学びや心理職としての勤務経験がなくても、対人援助の仕事をした経験がある人でも試験を受けて公認心理師資格を取得した人がいるためです。

そこで、公認心理師資格を持っている人を次の3種類に分けて説明します。

  • 心理系ベテラン公認心理師
  • 心理系若手公認心理師
  • 非心理系公認心理師
ゆう

この中で、最も心理的なアドバイスを期待できるのは、「心理系ベテラン公認心理師」です。

心理系ベテラン公認心理師

公認心理師は、2017年に創設された資格です。

その頃、すでに何年も何十年も心理職として仕事をしてきた人たちが、こぞって公認心理師資格を取得しました。

こうした人たちの中には、臨床心理士資格を持っている人も含まれています。

ゆう

公認心理師と臨床心理士のどちらも持っている人は、間違いなく心理の専門家といえます。

カウンセラーのプロフィールに公認心理師資格が書かれていたら、経歴にも目を向けてみましょう。

そこで、心の問題を抱える人の心理的な相談に応じた経歴が書かれていたら、心理カウンセラーとして安心して相談することができます。

あなたが子育てや家族の悩みに向き合って、自己理解を深めて、問題解決のための気づきを得るためには、心理職としての経験豊富な心理カウンセラーのカウンセリングを受けることがおすすめです。

心理系若手公認心理師

公認心理師資格を取得してから、まだ数年しか勤務したことのない人も少なくありません。

こうした人は、大学や大学院で心理学を学び、一定程度の実務経験もあるので、心理の専門家には違いありません。

しかし、十分な心理的支援の経験が不足しているため、あなたの悩みに対して的確なアドバイスをしてもらえるかわかりません。

若手でも、センスがあって、勉強も熱心にしているようなカウンセラーに出会えれば良いのですが、当たり外れがあるかもしれないので注意が必要です。

非心理系公認心理師

先ほど「受験資格」のところで、公認心理師資格が創設されたときに、純粋な心理職ではない人も受験資格が与えられたと説明しました。

実際に、福祉職や医療職として働いていた人たちが、公認心理師試験に合格して、公認心理師を名乗っていることもあります。

ゆう

例えば、公認心理師の他に、「精神保健福祉士」や「保育士」や「看護師」などの資格を持っているカウンセラーです。

こうした人たちは、心の問題を抱える人に対して福祉や医療の専門家としての立場から支援を行なってきた経験があります。

そのため、あなたが福祉や医療分野に関する支援を求めていれば、適切なアドバイスを受けることができるでしょう。

しかし、彼らに心理カウンセラーとしての学びや訓練を十分に受けてきたかどうかは保証されていません。

あなたが心理的なカウンセリングを受けたくても、彼らとの面接では福祉や医療的なアドバイスを受けることがメインになるかもしれません。

公認心理師のカウンセラーが多く所属しているサイト

オンラインカウンセリングサービスでは、公認心理師資格を持っているカウンセラーが多く所属しているサイトがあります。

そうしたサイトであれば、あなたの悩みに適切に対応してくれる心理カウンセラーに出会える可能性が高くなります。

うららか相談室

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うららか相談室は、国内最大のオンラインカウンセリングサービスです。

数多くのカウンセラーが所属しているため、自分の悩みにピッタリのカウンセラーに出会って相談することができます。

うららか相談室については、次の記事で詳しく説明しています。

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まとめ

今回の記事では、国家資格「公認心理師」資格のあるカウンセラーを選ぶメリットについて詳しく説明しました。

公認心理師の特徴として次のようなことを説明しました。

  • 心理職として唯一の国家資格
  • 公認心理師の5つの専門分野
  • 公認心理師資格のあるカウンセラー

ご相談や質問がある場合には、こちらまでどうぞ!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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