共働きで子育てをしていると、仕事や家庭のストレスから、ついマイナス思考に陥ってしまうことはありませんか?
一度ネガティブな考えにとらわれると、それが頭から離れず、悪循環に陥ることもあります。
本記事では、なぜマイナス思考が止まらなくなるのか、その心理的な原因を探り、共働きで忙しい親たちがどのようにしてこの負のサイクルを断ち切ることができるのかを説明していきます。
- 育児と仕事の両立にストレスを感じ、マイナス思考に陥りがちな方
- すべてを完璧にこなそうとするあまり、自己批判が強くなり、ネガティブな思考に悩む方
- 日常のストレスが原因で、気持ちの切り替えがうまくいかず、悪循環に陥っていると感じる方
マイナス思考のサイクルとは?
誰でも、嫌なことやつらいことがあると「マイナス思考」に陥ってしまうものです。
しかし、人によっては、一度マイナス思考になってしまうと、その考えから抜け出せなくなってしまうことがあります。
いつまでもくよくよとネガティブなことばかり考えてしまい、同じことをぐるぐると考え続けてしまいます。
こうしたぐるぐると考え続けてしまうことを「マイナス思考のサイクル」と言います。
ここでは、マイナス思考のサイクルがどのように繰り返されるのかについて説明します。
マイナス思考の始まり:小さなストレスからの連鎖反応
日常生活の中で、子育てや仕事のプレッシャーからくる小さなストレスが積み重なると、ネガティブな思考が生まれやすくなります。
ちょっとしたきっかけである場合がほとんどです。
例えば、職場でのささいなミスや子どもの行動に対する不安などがあります。
そうしたちょっとした出来事が引き金となり、「自分はダメだ」とか、「もうダメかもしれない」といったマイナス思考が始まります。
これが連鎖的に他のネガティブな思考を引き起こして、やがて気分が沈み込みやすくなっていきます。
悪循環に陥るメカニズム:ネガティブな思考が引き起こす連鎖
一度始まったマイナス思考は、自分自身の価値を否定するような考え方につながっていきます。
例えば、仕事で失敗すると「自分は役立たずだ」という考えが浮かび、それが次のミスに対する不安を増幅させます。
家庭でも、子どもがふざけて物を壊してしまったときに、感情に任せて怒鳴ってしまうと、あとで後悔して落ち込んでしまいます。
こうしたことが繰り返されると、失敗への恐怖や不安が強まり、結果的にさらに多くのネガティブな思考が生まれます。
ネガティブな思考が新たな不安を生み、それがさらにマイナス思考を強化する悪循環に陥ります。
親が抱える負のループ:家庭と仕事の狭間での苦悩
共働きで子育てをしている親は、仕事と家庭の両方で大きな責任を抱えています。
その中で生じるストレスがマイナス思考のサイクルを生みやすくします。
仕事が忙しすぎると帰る時間が遅くなってしまい、その結果子どものお迎えの時間に遅れたり、家事が疎かになったりしてしまいます。
それに対する罪悪感が「自分は親として失格だ。」といったネガティブな考えを引き起こします。
また、子どもが学校などで問題行動を起こしてしまうと、子どもに対する怒りを抱くと同時に、「自分の子育てが悪かったのか。」といった感じに自分を責め、さらに自己肯定感が低下するという負のループに陥りがちです。
「会社での責任」と「親としての責任」に挟まれると、マイナス思考のサイクルは延々と続いてしまいます。
共働き親が抱える特有のストレス
先ほども少し触れましたが、共働きで子育て中の方はストレスが溜まりやすいものです。
そうした共働き親の特有のストレスがマイナス思考につながりがちです。
ここでは、共働き親の特有のストレスの原因について、深掘りします。
時間管理のプレッシャー:育児と仕事の板挟み
共働きの親は、育児と仕事の両方をこなさなければならないため、常に時間との戦いを強いられます。
朝の準備から子どもの送り迎え、仕事の会議や締め切り、そして自宅に帰ってからの家事と育児まで、限られた時間の中で全てを効率的にこなす必要があります。
特に、子どもが小さければ小さいほど、育児に時間が取られてしまい、仕事と育児のバランスが取れなくなります。
このプレッシャーから、「いくらあっても時間が足りない」という感覚が強まりやすく、焦りやイライラが積み重なりがちです。
結果的に、自分一人の時間が取れなくなり、心と体をリラックスする余裕もなくなり、ストレスが増大します。
家事の負担分担:誰が何をするべきかの葛藤
共働き家庭では、家事や育児の分担がかなり重要なポイントとなります。
家事や育児の分担のバランスが取れないと、夫婦間で不満が生じるでしょう。
誰がどの家事を担当するのか、どれだけの時間を割くべきなのか、きちんと決めておかないと、片方に負担が集中しがちです。
一般的な家庭だと、妻に負担が偏りやすくなりやすいです。
このアンバランスが、夫婦間のストレスや不満の原因となり、家庭内での緊張を生んでしまいます。
特に、相手が自分の努力を理解していないと感じると、さらにフラストレーションが溜まります。
社会的期待と現実のギャップ:理想の親像と実際の生活
共働きの親は、社会からの「理想の親像」に対する期待と、現実の生活とのギャップに悩むことが多いです。
「仕事も家庭も完璧にこなすべきだ。」というプレッシャーが、親を追い詰めてしまいます。
しかし、実際にはすべてを完璧にこなすのは難しく、仕事も家事も失敗や妥協が避けられません。
このギャップが、自分に対する失望感や無力感を引き起こします。
その結果、自己評価を低下させる要因となり、ストレスが蓄積されます。
マイナス思考を引き起こす心理的要因
共働きの親は、仕事と育児に追われてストレスが溜まり、それがマイナス思考につながります。
つまり、どんな親でもマイナス思考になりやすいと言えます。
ただし、マイナス思考が止まらなくなるのは、その親特有の心理的な特徴が影響しています。
ここでは、マイナス思考が続いてしまう親特有の心理的要因について、次の3点を解説します。
- 完璧主義の罠:何が何でも100%を求める自分
- 過度な自己批判:自分に厳しすぎる人たち
- 他人との比較:周囲との比較が引き起こす自己嫌悪
完璧主義の罠:何が何でも100%を求める自分
完璧主義の人は、どんなことでも完璧にこなさなければならないという強い信念を持っています。
しかし、現実にはすべてを100%完璧に達成することは不可能です。
そのため、完璧主義の人は課題の取り組みのプロセスで、小さなミスや予定外の出来事が起きると、強い自己嫌悪や不安に襲われます。
このような完璧主義の罠に陥ると、自己評価が低くなり、ネガティブな思考が増えてしまいます。
特に、仕事や育児において期待に応えられなかったと感じると、マイナス思考が悪化しやすくなります。
過度な自己批判:自分に厳しすぎる人たち
過度に自己批判する人は、ささいな失敗や欠点に対しても、自分を厳しく責める傾向があります。
仕事でミスをしたり、育児で思い通りにいかない場面に直面すると、「自分はダメだ」と考えてしまいがちです。
このような思考パターンが続くと、自尊心が低下して、自分にポジティブな面を見つけることが難しくなります。
過度な自己批判は、自己成長の妨げにもなりますし、マイナス思考の悪循環を引き起こす大きな要因となります。
他人との比較:周囲との比較が引き起こす自己嫌悪
他人と自分を比較することは、特に共働きで子育てをしている親にとって、大きなストレスの原因となりがちです。
他の親が仕事も家庭も完璧にこなしているように見えると、自分が劣っていると感じてしまい、自己嫌悪に陥ります。
また、最近ではSNSで「リア充」や「マウント」を取るような情報を得ると、周囲は成功していると捉えてしまい、理想像と現実の自分を比べることで、自己評価が低下し、ネガティブな思考が強まります。
他人との比較は、自己肯定感を損ない、マイナス思考の温床となります。
マイナス思考の原因を理解することでできること
一度、マイナス思考に陥ると、そのループから抜け出せなくなってしまいがちです。
だからこそ、できるだけ早い段階で、マイナス思考の原因を突き止めて解決方法を見つけることが望ましいです。
それだけでも、マイナス思考が止まらない状況から抜け出すきっかけとなります。
マイナス思考の原因を理解する方法として次の3点について説明していきます。
- 自己理解の重要性:マイナス思考の原因を知る
- ネガティブな感情を認める:抑え込まないことの大切さ
- 家族とのコミュニケーション:サポートの力を活用する
自己理解の重要性:マイナス思考の原因を知る
マイナス思考を克服するためには、まず自分がなぜネガティブな考えに陥るのか、その原因を理解することが重要です。
過去の経験や現在の環境がどのように影響を与えているのかを考えることで、自分の思考パターンを認識できます。
自己理解を深めることで、ネガティブな考えがどのように生じるのかがわかり、その考えに対処するための具体的な方法を見つけることができます。
これにより、マイナス思考の悪循環から抜け出す第一歩を踏み出すことが可能です。
自分の思考パターンを知る具体的な方法としては、認知行動療法の考え方が役立ちます。
ネガティブな感情を認める:抑え込まないことの大切さ
マイナス思考を無理に抑え込もうとしたり、目をそらしていたりすると、かえってその感情が強くなることがあります。
自分自身のネガティブな感情を認めることは、自分の心の状態を素直に受け入れる重要なプロセスです。
例えば、「今は疲れている」「不安を感じている」と自分の感情を認めることで、心の中に気持ちの余裕が生まれ、そうした感情に向き合って冷静に対処できるようになります。
自分の感情に向き合って受け入れることは、マイナス思考をコントロールして、より健全な思考パターンを築くための基礎となります。
家族とのコミュニケーション:サポートの力を活用する
マイナス思考に陥ったとき、家族とのコミュニケーションは強力なサポートとなります。
自分一人で抱え込まず、配偶者や家族と感情や悩みを共有することで、心の負担が軽くなります。
仕事や育児のストレスを打ち明けることで、家族からの理解やアドバイスを得ることができますし、それによってポジティブな視点を取り戻しやすくなります。
家族との信頼関係を深めることは、マイナス思考から抜け出す大きなサポートとなります。
マイナス思考から抜け出すためのアクションプラン
最後に、マイナス思考から抜け出すための具体的な方法について説明します。
日常のちょっとした行動や考え方を変えたり、専門家を頼ったりすることで、マイナス思考から抜け出せるようになっていきます。
ポジティブ思考の習慣化:毎日少しずつ積み重ねる
マイナス思考から抜け出すためには、ポジティブ思考を習慣化することが効果的です。
たとえば、毎日寝る前にその日にあった良い出来事を3つ書き出すことから始めてみましょう。
小さなことでも、感謝できることを見つける習慣をつけると、自然とポジティブな視点が増えていきます。
ポジティブな考え方を少しずつ積み重ねることで、マイナス思考になりにくくなり、日々のストレスにも柔軟に対処できるようになります。
セルフケアの重要性:自分を大切にする時間を作る
セルフケアは、心と体の健康を保つために欠かせません。
忙しい共働きの親でも、自分のための時間を意識的に作ることが大切です。
短い時間でも趣味に没頭したり、リラックスできるひとときを持つことが、ストレス解消に役立ちます。
また、十分な睡眠やバランスの取れた食事、適度な運動を心がけることで、心と身体の健康が保たれ、マイナス思考に陥りにくくなります。
自分を大切にすることが、家族や仕事に対するエネルギーを補充する鍵にもなります。
リラックスの方法として、マインドフルネスといった心理スキルを試してみるのもおすすめです。
専門的サポートの活用:カウンセリングやサポートグループの利用
マイナス思考から抜け出すためには、専門的なサポートを活用することも効果的です。
カウンセリングを受けることで、自分の考えや感情を整理し、新しい視点を得ることができます。
また、同じような悩みを持つ人たちと経験を共有できるサポートグループも有益です。
専門家や仲間のサポートを受けることで、自分一人で抱え込まずにすみ、ネガティブな思考を乗り越える力を身につけることができます。
忙しい親には、いつでもどこでも相談できる「オンラインカウンセリング」がおすすめです。
まとめ
今回は、なぜマイナス思考が止まらなくなるのか、その心理的な原因を探り、共働きで忙しい親たちがどのようにしてこの負のサイクルを断ち切ることができるのかについて説明しました。
マイナス思考のサイクルに陥ってしまったら、できるだけ早いうちにその原因を突き止めましょう。
それだけでマイナス思考から抜け出すことができるようになります。
また、日頃からポジティブな考え方をするようにしたり、セルフケア・メンタルケアを意識した生活を送ることも大切です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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