今回の記事では、
小学校のスクールカウンセラーの実態
について詳しく説明していきます。
小学生のお子さんがいる方、スクールカウンセラー(SC)について知っていますか?
これまで小学校のスクールカウンセラーについて、利用したことがない人、そもそも知らない人も少なくないのではないかと思います。
スクールカウンセラーは、きちんとした資格のある心理の専門家が、子どもの心の悩みだけでなく、様々な相談に乗ってくれます。
スクールカウンセラーを上手に利用することで、子育ての悩みが軽減されますし、子どもも親も一緒に成長することができます!
そこで、今回は、
- 小学校のSCについて知りたい!
- SCはどのような資格が必要なのか!
- SCの利用の方法を知りたい!
- SCに相談できることって何?
- SCができることを知りたい!
- SCが連携する機関って何?
といった悩みや疑問に答えていきます。
小学校のスクールカウンセラーを利用しようか悩んでいる方は是非参考にしてください。
スクールカウンセラーを知っておくと、いざというとき頼りになりますよ!
小学校のスクールカウンセラーとは
スクールカウンセラーは、子どもの悩みの相談に応じる心理の専門家です。
基本的には各市町村の中学校に非常勤職員として配置され、その中学校から近隣の小学校に派遣されます。
私立小学校では、常勤職員として働いているスクールカウンセラーもいます。
一言でスクールカウンセラーと言っても、実際に勤務している人たちは様々な人たちがいます。
具体的には、長期間スクールカウンセラーとして勤務している「ベテランカウンセラー」、大学院を修了したばかりの「駆け出しカウンセラー」、元心理の現場で勤務して再就職した「再任用カウンセラー」などです。
その他にも、大学教授が半ばボランティアとしてスクールカウンセラーをしていたり、個人の心理相談室を開業している人が経験を積むためにスクールカウンセラーを行ったりしている場合もあります。
スクールカウンセラーによって、知識量や技量などの差が大きいのが特徴です。
自分の子どもの通う小学校にいるスクールカウンセラーが、どのような人なのかを押さえておくとよいでしょう。
スクールカウンセラーについては、文部科学省のホームページに詳しく説明されていますので、参考にご覧ください。
スクールカウンセラーの実態については次の記事も参考にしてください。
スクールカウンセラーの資格
スクールカウンセラーになるためには、どのような資格が必要でしょうか?
都道府県や市町村、そして学校によって採用の条件は異なります。
大抵の場合に条件の一つに求められるのが、国家資格である「公認心理師」か、心理学系の指定された大学院を修了しなければ取得できない「臨床心理士」のどちらかの資格です。
教員ではないので、教員免許を有しているかどうかは求められていません。
スクールカウンセラーは、「教育の専門家」ではなく、学校に所属する「心理の専門家」です。
「心理カウンセラー」、「認定心理士」、「認定カウンセラー」、「メンタル心理カウンセラー」など、一見カウンセリングと関係ありそうな資格が世の中にはたくさんあります。
ただ、これらの資格を持っていても、スクールカウンセラーになることができないことがほとんどです。
小学校のスクールカウンセラーの利用の仕方
スクールカウンセラーに相談したいと思ったら、まずは小学校から配布されているプリントの案内をよく読んでみましょう。
直接、アポを取れる連絡先が書いてある場合もあれば、担任の先生や養護教諭(保健の先生)に相談することになっている場合もあります。
いずれの場合でも、まずは電話で主訴(困っている悩み)を説明し、相談日を決めることになります。
そして、相談に行く人も決めることになります。
母親一人で行くこともできますし,両親と子どもで相談に行くこともできます。
ただ、近隣の中学校から派遣されているスクールカウンセラーの場合、小学校にいるのは週1、2日程度ですし、一人の相談に対応できるのは、おおよそ1時間くらいであることが一般的です。
子どもと面接をしてほしいのか、親自身が相談に乗ってほしいのか、その両方なのかによって、対応する時間が異なってきます。
スクールカウンセラーのスケジュールによっては、希望どおりにはならない可能性があります。
小学校のスクールカウンセラーに相談できること
小学校のスクールカウンセラーには,次のようなことを相談することができます。
- 不登校・登校しぶり
- いじめ被害,加害
- 友人関係
- 親子関係
- 学習関係
- 発達障害
- 精神障害
このように相談できる内容は多岐にわたっています。
ただし、スクールカウンセラーによっては、専門分野が異なりますので、相談内容による得意や不得意があるかもしれません。
相談に行く前に,どのような相談であれば対応できる確認するとよいでしょう。
スクールカウンセラーができること
スクールカウンセラーは、先ほど説明した相談内容に応じて、子どもや親に対して様々な働きかけを行うことができます。
例えば、次のような方法です。
- カウンセリング:心理的なケア
- アセスメント:面接を通じて問題点の特定と解決方法の提案
- 心理検査:IQ,性格傾向、発達障害の程度を把握する検査
- コンサルテーション:学校教諭等と問題の改善方法を検討
- 専門機関の紹介:より専門的な機関の紹介
基本的には、子どもや親との1対1との面接を行うことになり、必要に応じて、心理ケアのためのカウンセリングや、心理検査などを行うことになります。
また、スクールカウンセラーが一人で何でも解決できるわけではないので、学校教諭や養護教諭などと連携して問題解決を図ることになります。
小学校のスクールカウンセラーと連携する機関
スクールカウンセラーが、学校教諭や養護教諭と連携しても対応しきれないような相談の場合、他の専門機関と連携を図ったり、紹介してくれたりすることがあります。
具体的には、次のようなケースです。
- 発達障害→児童相談所、発達障がい者支援センター
- 自傷→児童精神科病院、精神保健福祉センター
- 暴力、人のものを盗む、性的問題行動など→児童相談所、法務少年支援センター
おすすめのオンラインカウンセリング
自分のことや家族のことでお悩みの方は、一度オンラインカウンセリングを検討してみてはいかがでしょうか?
他人に相談することに多くの人は抵抗がありますが、私のブログをお読みになっていただいている方は、悩みを解決するために一歩進むことのできる方です。
実際のカウンセリングルームや精神科病院などにいくのは勇気がいりますし、家族の理解も得にくいと思いますので、そうした方には「オンラインカウンセリング」をおすすめしています。
ネットで検索すると様々なオンラインカウンセリングが出てきますが、「うららか相談室」は、私と同じ公認心理師や臨床心理士といった信頼性の高い心理の資格をお持ちの方が相談に乗ってくれます。
多種多様な相談内容にも対応しているので、一度試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、小学校のスクールカウンセラーの活用方法について説明しました。
子どもに対する悩みがあり、他に相談できる人がいない場合、まずはスクールカウンセラーに相談することを検討してみてください。
スクールカウンセラーは、心理の専門家として十分に訓練を受けた人たちです。
子どもについての悩みの解決のために様々な対応を取ってくれますし、もしも対応が難しければ、より専門的な機関につなげてくれるでしょう。
子どもについての悩みを早期に解決することが、子どもにとっても親にとっても不安や不満などの感情が和らぎ、ストレスの経験にもつながります。
スクールカウンセラーによる期待できる効果についてまとめた記事もありますので、併せてご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。