どんな人にカウンセリングが必要なの?
カウンセリングを受けたらいけない人っているの?
カウンセリングってどんな効果があるの?
自分一人では解決できないような悩みや不安を抱えていて、ストレスによってこころやからだに不調が起きているようなときに受けてほしいのがカウンセリングです。
ですが、カウンセリングを受けるのはまだまだ一般的ではなく、心身ともに相当に悪くなってからようやく心療内科や病院に行く方が多くいます。
できるだけ早い段階でカウンセリングを受けてもらうことで、こころの不調の原因を特定でき、早期に治療を開始することで回復も早くなります。
本記事では、カウンセリングが必要な人や効果・方法について詳しく説明します。
- カウンセリングが必要な人の特徴
- カウンセリングを受けてはいけない人
- カウンセリングの効果や方法
最後まで読めば、カウンセリングを受ける必要があるかどうかわかるようになります。
カウンセリングとは
カウンセリングとは、こころの専門家である心理士や精神科医によって行われる心理相談です。
心理士や精神科医であるカウンセラーが、相談者のこころの悩みを聞き、指導や援助を行います。
相談者は、自分が抱える悩みや不安を言葉にしてカウンセラーに伝えることで、自分自身の問題に気づくことができ、また、専門的なアドバイスを参考にして自らの力で課題を解決できるようになります。
心理カウンセラーは、公認心理師や臨床心理士の資格を持っている人が多いです。
カウンセリングが必要な人
誰でも不安や悩みを抱えることはありますが、その程度が軽かったり、その人のストレスに対抗する力が強かったりすればさほど問題にはなりません。
しかし、不安や悩みにつながる問題の程度が重かったり、ストレスに弱かったりすると、そのままにしておくことで心も体も調子が悪くなってしまいます。
今、まさにカウンセリングを受けた方がいいか、どうしようか悩んでいるのであれば、次の「カウンセリングが必要な人」に当てはまるかどうかを検討してみてください。
- 子育ての悩みを抱えていて、専門家のアドバイスがほしい
- 病院に行くほどではないが専門家に相談してみたい
- 自分に自信がなく、今の自分を変えたいと思っている
- 生活している中で不満を感じることが多く人生を楽しめないと感じている
- 家族や恋人、友人には話せない悩みがある
- 家族にカウンセリングを勧められている
子育ての悩みを抱えていて、専門家のアドバイスがほしい
お子さんのいらっしゃる方で、子育てに悩んでいる人はカウンセリングを受けることがおすすめです。
学校の先生からアドバイスを受けることもできますが、学校の先生たちは「教育の専門家」であって、「心理の専門家」ではありません。
年齢に応じた子どもとの関わり方、発達障害のある子どもの理解、子育てのストレスとの向き合い方、感情的にならないためのアンガーマネジメントなど学ぶことができます。
カウンセリングを通じて、親として成長するとともに、子育ての悩みの解決につながる心理の専門的知識を得ることができます。
病院に行くほどではないが専門家に相談してみたい
家庭や仕事に関する悩みや不安を抱えていて、心療内科や精神科病院に行くほどではないけど、自分だけで抱えるには心がつらいと感じる方はカウンセリングが非常に有効です。
カウンセリングは、家族や友人に話を聞いてもらうことと、精神科医の診察を受けることの間くらいのイメージです。
カウンセリングルームに足を運ぶことに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、そうした場合には「オンラインカウンセリング」というカウンセリング方法を選ぶこともできます。
自分に自信がなく、今の自分を変えたいと思っている
自分に自信がない人は、自己肯定感も低く、マイナス思考になりがちです。
周りの人と自分を比べてしまって劣等感を抱いたり、自分自身の嫌なところばかり目が向いたりすることも少なくありません。
カウンセリングを通じて、自分の内面に目を向けられるようになり、少しずつ自分の良いところや得意なところに目を向けられるようになり、徐々に自信を持つことができるようになります。
カウンセラーは、あなたの自己理解と成長を促してくれます。
生活している中で不満を感じることが多く人生を楽しめないと感じている
仕事や家庭など、自分の生活がうまくいっておらず、毎日が面白くないと感じていると、将来にも希望を持つことができません。
そうしたとき、人はうまくいっていない原因を、自分以外の周りのせいにしてしまいがちです。
例えば、「自分の親が金持ちだったらよかった」「夫が家事を手伝わないから、自分の時間がない」「上司が後輩ばかり可愛がっている」といった感じです。
カウンセラーは、あなたの気持ちに寄り添って話を聞いてくれると同時に、あなたの人生がうまく行くように自分でやれることはないのか一緒に考えてくれます。
周りを変えるよりも自分を変える方が早いですし、自分が変わることで周りも変わるという実感を得ることができるようになります。
家族や恋人、友人には話せない悩みがある
あなたが身近な人に相談できないような悩みを抱えている場合には、カウンセラーに話を聞いてもらうことで、こころが軽くなったり、ストレスが軽減したりすることがあります。
悩みの内容は、あなた自身に関することでも、身近な人に関することでも、どのような内容でも対応してくれます。
カウンセラーによって専門とする分野は異なりますので、あなたの悩みに対応してくれるかどうかをカウンセラーのプロフィールなどを調べてから相談するとより効果が上がります。
家族にカウンセリングを勧められている
何か大きな問題にぶつかったとき、あなた自身はそんなに大したことがないと思っていても、自分が思っている以上に傷ついていたり、ストレスに参っていたりすることがあります。
そうしたとき、家族の方があなたの不調に早く気がつくことがあります。
悩みを抱えている当事者よりも、周りの人の方が客観的かつ冷静に状況を把握できるからです。
もしも家族からカウンセリングを勧められたとき、それはあなたがカウンセリングを受けるタイミングと言えます。
カウンセリングを受けてはいけない人
カウンセリングを受ける必要のある人であっても、カウンセリングを受けてはいけない、受けられない人がいます。
主には次の3つのタイプの人です。
- 心療内科や精神科に通院している人
- 自殺や自傷の気持ちが強い人
- 身近な人に危害を与えようとする人
重要なことですのできちんと説明します。
心療内科や精神科に通院している人
すでに心療内科や精神科に通院している人は、基本的にはその病院以外でカウンセリングを受けることはできません。
相談者には主治医がついているはずです。
心理士がカウンセリングを行うときには、カウンセラーは主治医の指示に従わなければならないことになっています。
なぜなら、こころの治療を行うにあたって、治療方針がバラバラになってしまうことを防ぐためです。
そのため、あなたが病院以外の場所でカウンセリングを受けたくても、カウンセラーはカウンセリングを実施することはできません。
主治医に内緒にしてカウンセリングを受ける人もいますが、あなたのこころの治療のためにもやめておきましょう。
自殺や自傷の気持ちが強い人
自殺や自傷の気持ちが強い人で、具体的な手段や方法を考えているような場合には、カウンセリングを受けることはできません。
カウンセリングは、カウンセラーとの対話を通じて、少しずつこころを回復していくものです。
カウンセラーは、自殺や自傷に対する緊急的な対応はできません。
自殺や自傷の気持ちが強い場合、またはそうした行動に及んでしまった場合には、警察や救急にすぐに連絡してください。
身近な人に危害を与えようとする人
身近な人に危害を与えようとする人についても、カウンセリングを受けることができません。
自殺や自傷と同様に、身近な人に危害を与える行為(他害)は緊急対応が必要なケースになります。
カウンセラーは、そうした人に対して適切な対応をすることはできません。
他害に及びそうなときには、すぐに警察に連絡しましょう。
カウンセリングの効果
カウンセリングは、従来は対面カウンセリングが一般的でしたが、最近ではオンラインカウンセリングの実施も増えてきました。
対面カウンセリングの効果と、オンラインカウンセリングならではの効果について説明していきます。
対面カウンセリングの効果
通常対面で行われるカウンセリングには、主に次のような効果があると言われています。
- カウンセラーに受容してもらうことで安心感を得られる。
- 自己理解を深められる。
- 直面している問題を整理できる。
- 客観的な視点を持てる。
- 行動を起こす自信がつく。
オンラインカウンセリングならではの効果
オンラインカウンセリングでは、カウンセリングと同等の効果を得ることができ、さらに次のような効果も期待できます。
- 小さな悩みでも気軽に相談でき、早めの対処が可能である。
- 誰にも言えないちょっとしたことも安心して相談でき、ストレスを解消できる。
- 相談者にとって一番話しやすい場所で受けられるので、本音を素直に話せる。
- カウンセラーと対面しないので緊張せずに助けや支えを求められる。
- 引っ越しや転勤があっても、同じカウンセラーと面接を継続することが可能である。
- 相談内容によって、そのときの自分に合った方法やカウンセラーを選べる。
- オンラインカウンセリングを継続することで効果が上がる。
オンラインカウンセリングの効果について詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
カウンセリングの方法
カウンセリングには、大きく2種類の方法があります。
それは、対面カウンセリングとオンラインカウンセリングです。
それぞれについて簡単に説明していきます。
対面カウンセリング
カウンセリングルームや病院に赴き、カウンセラーと直接対面してカウンセリングを受けるものです。
カウンセラーは、公認心理師や臨床心理士の他、精神科医が直接行う場合があります。
通常、週1回程度の頻度で、数か月から数年かけて、カウンセラーとの対話を通じて自己理解を深め、自分を成長していきます。
オンラインカウンセリング
オンラインカウンセリングは、主に次の4種類の方法に分かれます。
- ビデオカウンセリング
- 電話カウンセリング
- メールカウンセリング
- SNSカウンセリング
この中で、対面カウンセリングに一番近いのは、ビデオカウンセリングです。
ビデオカウンセリングのメリットとデメリットは次のようなものです。
- 通常の対面カウンセリングに近い形で対話ができる。
- 相談者がカウンセラーの表情を見ることで安心できる。
- カウンセラーが心理スキルである「受容・傾聴・共感」を用いてカウンセリングを行える。
- オンラインの通信状況によって対話にタイムラグが生じることがある。
- 自分で静かで落ち着ける環境を用意する必要がある。
- 自宅で内緒で相談しているときに、突然家族が入ってきてバレる心配はある。
カウンセリングの効果については、次の記事も参考にしてください。
おすすめのオンラインカウンセリング
オンラインカウンセリングサービスは、数多くあります。
その中から、あなたにとって適しているオンラインカウンセリングを見つけて、さらにあなたの悩みに適切に応じてくれるカウンセラーと出会うためには、苦労するかもしれません。
そこで、心理士である私が特におすすめするオンラインカウンセリングをランキングで示した記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は、カウンセリングが必要な人や効果・方法について説明しました。
カウンセリングが必要な人は次のような人です。
- 子育ての悩みを抱えていて、専門家のアドバイスがほしい
- 病院に行くほどではないが専門家に相談してみたい
- 自分に自信がなく、今の自分を変えたいと思っている
- 生活している中で不満を感じることが多く人生を楽しめないと感じている
- 家族や恋人、友人には話せない悩みがある
- 家族にカウンセリングを勧められている
ご相談や質問がある場合には、こちらまでどうぞ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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